湊線のケハ601…その4

ここからのつづき

FI2620008_1E.jpgこれが、子どもの頃に雑誌に掲載されていたのを見て以来、実物を見てみたいと思い続けたケハ601

草むらの上に置かれている姿を前にして、なぜだか入院している知人を見舞っている気分になりました。
治るのかなんて訊けない状態なのに、なぜかさっぱり明るい表情の知人。足回りが撤去されてしまったという決定的な欠損に対して、応援団の方々にここまできれいにしていただいたという、思いの外、きれいな車体。
ヘッドライトやテールライトはなくなっていても、それより繊細なはずのワイパーの腕は残っている。
でも、本来ならばへその位置にあるはずの連結器が、地面に半ば埋もれかかっている。
…これが今のケハ601です。

2枚の大きなガラスで構成された貫通扉のない軽い流線型。
そんな正面デザインに、頭部に大きな前照灯と裾の両端にひとつずつの尾灯を配する構成は、1960年当時は、流行の最先端だった「湘南型」と呼ばれるスタイルです。
鼻筋の通った稜線を挟んで両端に向けて広く退いていく腰から下の部分には、当時のステンレス車の決定的な特徴である「コルゲート板」。
フロントガラスの上に配された楕円形の小窓も好いアクセントになっています。
これが、ボクが見たいと思い続けていたケハ601の今の姿です。

FI2620008_2E.jpg側面をみれば、ステンレスの輝きはよりいっそう
きれいでした。
下から上に開く一枚ガラスの側窓は、割れていたりヒビの
入っていたものは、新しく入れ直したのだと聞きました。
このアングルだけ見れば、アメリカ大陸を横断する特急列車のように見えなくもなく、


FI2620008_3E.jpg台車を持ってきてエンジンさえ架装してしまえば、今にも
走り出しそうな車体の印象です。






FI2620008_4E.jpg背中側にも同じ顔。
側面や天井との境は大きく湾曲しているものの、この僅かな流線型は基本的に四つの大きな平面で構成されていることがよくわかります。



つづく
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