湊線のケハ601…その5

ここからのつづき

FI2620010_1E.jpg硬く加工のしにくいステンレス鋼ながら、きれいに仕上げられている車両の端部。
滑らかな曲面に浮かぶ筋状の模様は槌目なのでしょうか。
これは経年劣化などではなく、素材と職人技の融合と限界の成果でしょう。



FI2620010_2E.jpg復元へのご苦労など、詳しいお話を伺いたかったのですが、ボクが訪れた時刻が悪かったのでしょうか。
係の方がちょうど休憩に出かけられていたようで、ケハ601の6つの扉は、全て閉ざされており、車内に入ることはできませんでした。
しかし、一部の窓は開けられたままでしたので、そこから
カメラだけを車内に突っ込んで撮影。
きれいに清掃されている車内では、地元小学生たちの描いた絵が展示されていました。
天井には、レトロな印象のカバーがかかったライトが見えます。
電球が入っているのでしょうか、それとも丸型の蛍光灯が入っているのでしょうか。
照明器具の向こうには埋め込み形の送風機、ファンデリアが見えます。
冷房などは、まだこのころの車両では考えられない装置だったのです。

FI2620010_3E.jpg反対側の様子。
車端部に向かって左側は運転台のある乗務員室。運転台は完全に仕切られていますが、向かって右側は仕切りがなく、乗客が先頭まで行くことが可能です。
鉄っちゃんの間では、いわゆる“かぶりつき”と呼んでいる場所ですが、今どきの車両では、安全装置などの装備が積まれているせいなどもあって、乗務員室は車端部全てを占めていて、乗務員室越しの“かぶりつき”もままならない車両すらあるくらいですから、この仕様は羨ましい限り。ちなみに、この部分にもしも座席があったとしたら、それを鉄っちゃんの言葉では“特等席”といいます。

FI2620010_4E.jpg通勤電車の座席よりも遥かに長いロングシートは、さすがにこの数年間の放置には耐えられなかったのでしょう。
取り外されて、車体横の片隅に積み上げられていました。
青いモケットだったのですね。



FI2620010_5E.jpg足回りを外されて線路際にたたずむケハ601と、車庫の
片隅の線路上に置かれたまま廃車になって朽ち果てているキハ204との、この対比。
ケハ601の復元はこの後、どこをゴールと目指しているのでしょう。
やはり、足回りも元に戻した上で、線路への復帰。
そして、車籍を復活させた上で走行。
ゴールは、旅客を乗せての営業運転復活でしょうか。
湊線のケハ601は、応援団の方々の努力のおかげで、車内外共に想像していた以上にきれいな状態でした。公開までのご苦労がしのばれます。
営業運転復活までにはまだまだ長い道のりがあるとボクには思えましたが、応援団の方々の努力に報いるためにも、ぜひ実現してほしいと思っています。
ケハ601が湊線のアイドルとして復帰する日を、心待ちにしていますし、無力ながら応援しています。
皆さんも機会がありましたらぜひ、湊線の那珂湊駅までケハ601に会いに行ってあげてください。

《この項おわり》
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