映画 『算法少女』

《ものがたり》
安永四年(1775年)、四月八日の花祭り。江戸浅草観音堂は、溢れんばかりの参詣者で賑わっていた。
神田銀町の町娘、千葉あき(13歳)も、仲の良い友だちとお参りにやってきたが、ふと目にした「算額」に誤りをみつけた。
「算額」とは算法を学ぶ者が、自分もこれほど難しい問題をつくれるようになりましたと、神仏に感謝し奉納する絵馬の一種である。
あきに誤りを指摘されたのは、算法の主流である関流一門の旗本だった。
やがてその話が、算法好きで有名な久留米藩主の有馬公の耳に届き、是非あきを姫君の算法指南役に、と言い出した。
しかし、町娘ごときにそうはさせじと、関流からも中根宇多(13)という算法少女が推挙され、あきと宇多、どちらがより算法に秀でているか、有馬公の面前で、算法試合が行われることとなった──。



算法少女


スタジオジブリばかりがアニメではない-
できる限りの情熱を込めて創り出された素敵なアニメ作品を見てきました。
お友だちの俳優、黒田浩史氏から自身のキャリア初となる声優を務めた作品と紹介されたので、楽しみにしていたのですが、これがなんと予想を遥かに超えてみごとな作品だったので、感激してしまいました。
7年前に作品づくりが始まり、黒田さんが声の収録をしたのももはや3年前とのこと。
その後、相当な苦労があったのでしょう。
ようやく公開にこぎつけた作品ですが、それでも今回の上映は12月24日から28日までのたった五日間だけ。
願わくば、“プレミア上映” と銘打たれた今回の公開がどうか先行上映であって、近日中に全国ロードショーへの手筈と相成ってくれますように。

モディリアーニの作品にヒントを得たというキャラクターには瞳は描かないイラストながら、素朴で独特な風合いを持ったタッチがまた好い。
1970年代に発表されて好評を得ていまだに根強いファンもいるという原作は、江戸時代の実在の人物に基づくファンタジー。日本にまだ西洋式の数学がまだ本格的には広まっていないころに、実用というよりは頭を使う娯楽のように扱われていた 和算 を学ぶ少女の物語です。
封建的な男社会にあって今の世でも相変わらず格差があり居心地の良くない女性が、固定観念やこれまでの常識に少しだけ風穴を空けて、意味のない因習や悪しき慣習を少なからず改善させる。
今どきの展開なのかもしれませんが、そんな作品を見て何かちょっと勇気をもらったような気になりました。

鑑賞できる機会はなかなかないのかもしれませんが、国内だけでなく海外にも紹介の予定があるとのこと。
海外で評価を得て、凱旋帰国で大ブレイクなんていうのでも好いと思います。
とにかく、広くたくさんのヒトたちが見るべき作品なのではないかと、ボクは思っているのですが…。




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こんばんわ。ご無沙汰しております。

 『算法少女』観に行ってきました。 実は「シンゴジラ」はまだですが「ローグワン」も見に行ってきました。 数か月前のジャニスも、と貴兄の映画紹介が気に入ってます。
 チト早いですが、来年もヨロシクです。

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