線路沿いを走る青い管の話

送水管(品川駅-大井町駅間)

JR京浜東北線で品川駅から大井町駅の付近を走っている時に車窓を眺めていると、並走する東海道本線の下り線に沿って青い鋼管が設置されているのが、以前から気になっていました。
そこで、思い立ってネット検索をしてみたところ、ちょっと素敵な話が出てきたのでご紹介します。

送水管(大井町駅)

この鋼管は10km以上遠くにある、JR総武快速線の馬喰町(ばくろちょう)駅付近から延びてきている地下水の送水管なのだそうです。
都心部の地盤沈下対策で地下水の取水が制限された結果、地下水の水位が上がり、地下駅である馬喰町付近での出水が多くなったのだそうです。その量は最大で、一日に4,500t。
当初はその水を下水として処理していたのですが、その費用は年間でなんと3億円もかかっていたのだとか。

東京都は清浄な地下水をただ単に下水に流してしまうのはもったいないと考えて、当時汚染のひどかった立会川にこの地下水を送水することにしました。
この青い管は、総延長12kmの送水管のうち、品川駅-立会川間3.5kmの地上に設置された部分なのだそうです。
立会川はそのほとんどが暗渠にされた河川ですが、2002年の送水開始以来、開渠区間で問題とされてきた汚染や悪臭などが解消され、大幅な水質改善が図られました。

送水管(大井町駅)

送水管(大井町駅-立会川放水口間)

車窓から見かけるたびに「何の管なのかなぁ」と思っていた青い管。
中を流れる水が、ちょっと離れた地域の環境改善に利用されていたとは知りませんでした。
今度、立会川に放水される場所と立会川を見に行ってみることにしますか。

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Re: 焼酎学生さま

あ~、諸説あるという立会川ですね。
「鈴ヶ森刑場へ送られる罪人を、その親族や関係者が最後に見送る(立ち会う)場所であることから「立会川」となった」
という説も書かれていますが、鈴ヶ森の刑場は江戸時代から明治時代初めまでの200年ほど設置されていた場所。
だとすると、それ以前はなんという名前で呼ばれていたのでしょうね?
そんなことを考えるのも、楽しいものですね。

No title

ご免なさい。コメントの舌足らず。調べたのは「立会川」です。

Re: 焼酎学生さま

線路に沿って敷設されているものは、走る電車の中から目で追いかけやすいので気になりやすいものです。
この水道管の場合、品川駅を出たところから見え始めて大井町駅を越えるも、大森駅まで見えるどころか、気づかぬ間にふっと姿を消してしまうブルーの管だったので、調べてみた次第です。

名称の由来って、どこのことですか?
馬喰町ですか? それとも立会川?

No title

I.Zさんは観察力も鋭いですね。
いまWikipediaで読んだ、名称の由来も面白いですよ。
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こまめというわけにはいきませんが、ちょっとしたことを書き記してみます。

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