映画 『思い出のマーニー』

《ものがたり》
海辺の村の誰も住んでいない湿っ地屋敷(しめっちやしき)。
心を閉ざした少女・杏奈の前に現れたのは、青い窓に閉じ込められた金髪の少女・マーニーだった。
「わたしたちのことは秘密よ、永遠に」
杏奈の身に次々と起こる不思議な出来事。
時を越えた舞踏会。告白の森。崖の上のサイロの夜。
ふたりの少女のひと夏の思い出が結ばれるとき、杏奈はおもいがけない“まるごとの愛”に包まれていく。



思い出のマーニー


スタジオジブリの作品は、主な登場人物の声をいわゆるアニメ声優ではなく一般的な俳優たちが務めるのですが、今回の作品でもボクはその選択は間違っていないと思いました。
作り上げた映像を観客の心に的確に届けるために最高の演技をしてくれる声を探し出す作業というのも、アニメ作品を作り上げていく上では大切な作業のひとつだと思います。
この作品でもその成果は的確で、ボクには映像と声が乖離するようなこともなく違和感なくしっかりと伝わってきました。

「この世には目に見えない魔法の輪がある。輪には内側と外側があって、私は外側の人間。でもそんなのはどうでもいいの。私は、私が嫌い」
こう言って周囲に心を閉ざす少女が、現実と幻想の入り混じったひと夏の不思議な体験を経て心をひらいていく物語。
微妙な世代の揺れ動く繊細な心の変化という、映像では表しにくそうなテーマながら、きれいな絵でていねいに描き出された作品です。

どこかもの悲しいながらも最後になにか明るい光を感じさせるような、フランシスコ・タレガの名曲「アルハンブラの思い出」。
ボクの好きなこの名曲が、優しく柔らかな曲調にアレンジされて、作品の中の要所で聴こえてきたことも、とても印象的でした。




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Re: Yuusuke320さま

「普通の事のように見える意外な予定調和の連続」
どういうことをおっしゃりたいのかよくわかりませんが、物語というのは多かれ少なかれ脚本上で予定された結論に着地していくわけですから、なかには誰にでも想像できる結論というのもあると思います。
ファンタジーの場合は、視聴の対象年令によって脚本に差が出てくると思いますし、当然年齢の低い人たちに設定している場合も多いでしょうから、わかりやすい展開になってしまうのもしかたのないことと思います。
この「思い出のマーニー」は、ジブリオリジナルの作品ではなく、イギリスの児童文学が原作です。

Re: 焼酎学生さま

劇中で奏でられる「アルハンブラの思い出」は、ナルキソ・イエペスの演奏などで印象に強いギターの独奏ではなく、ヒロインによるハミングであったり、ヴァイオリンによるものだったりします。
故に印象がまた違って、好かったですね。

映画「紅の豚」はまだ観ておりませんが、ボクの周りでもいろいろな人たちが好いと言っていますので、今度機会をつくって観てみたいと思いました。
その際には、森山周一郎氏や加藤登紀子氏、上條恒彦氏などの演技にも注目してみたいと思います。

御暑うございます。

ジブリ作品ですかー  久しく見てないナー
焼酎学生さんが書くように、観たくもなりますが・・・
オイラも「紅の豚」の劇場が最後です。
思うに、普通の事のように見える意外な予定調和の連続のファンタジーに触手が動かないのである。

後先前後も顧みず自己主張の貼り付けです。
 http://yuusuke320.blog115.fc2.com/blog-entry-826.html
相変わらずのシャシャリ出て候の書き込みでした。

No title

I.Zさんの感想文を読むたびに、その作品を観たくなります。今回もそうです。
ギターの名曲「アルハンブラの思い出」。ボクも好きな曲です。
アニメ映画の声優で、「紅の豚」の加藤登紀子や上条恒彦を思い出しました。
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