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映画 『地球防衛未亡人』

《ものがたり》
突如、三角諸島に飛来した謎の隕石から宇宙怪獣ベムラスが出現! 場所が場所だけに日本政府も中国政府も手を出せないでいるなか、ベムラスは日本本土に上陸して某発電所に居座る。地球防衛軍JAPの天野ダン隊員(壇蜜)が愛機JAPヤロー1号に搭乗して怪獣掃討に出撃したところ、なんとベムラスは使用済み核燃料を食べはじめた。茫然とする防衛軍を尻目に、日本政府の総理大臣はアメリカ大統領の後押しも受けて、核廃棄物の処理に怪獣を利用することを決定。先進諸国からのオファーが殺到して、日本には多大な経済効果が期待された。
一方、ダン隊員はベムラスへの攻撃命令が下りないことに地団駄を踏んでいた。3年前、彼女は入籍直後愛する伴侶をベムラスに殺されていた。彼女は地球防衛軍に入り、エース・パイロットとして腕を磨きながら復讐の機会をうかがっていた。ところが自らの感情とはうらはらに、怪獣を攻撃するたびになぜか彼女は気持ちよくなってしまう。そこへベムラスにある異変が起こり、地球壊滅の時が迫る。自己の衝動に抗いながらも怪獣に立ち向かうダンはこの危機を救うことはできるのか-。



映画 『地球防衛未亡人』


実によくできた “くっだらない映画”。
『ウルトラマン』シリーズなどのいわゆる “特撮もの” をこよなく愛するというパロデイ映画の鬼才が繰り出した新作に、ボクはあえて最大限の褒め言葉としてこういった表現したいと思います。

Wikipediaに「バカ映画の巨匠」と表現される、奇想天外な作品をつぎつぎと生み出してきた監督にとっても、やはり東日本大震災に伴う原発事故のあとは考えざるを得なくなったとのこと。
しかしそこは、シリアスなドキュメンタリーなどを撮ることはせずに、庶民の視点に立って正直に思うことを笑い飛ばしてやろうという考えで、この作品は生み出されたのだそうです。
低予算故にリアルな表現にも限度がありますが、そこはいわゆる “怪獣もの” のパロディ、いわばオマージュ(敬意を持って似たような作風で表現すること)ですから、最新のSF作品とは一線を画して、ボクたちの世代がかつて見ていた “怪獣もの” の仕上がりに作られています。
怪獣はいかにも着ぐるみで背中にチャックが見え隠れして、空飛ぶ飛行機はテグスやピアノ線で吊られているのがよくわかります。
そこに壇蜜演じるダン隊員の過去などの官能のシーンと、雰囲気とセリフ回しだけが似ているだけのモノマネ芸のシーンが加わり、まあ低予算でチープな映画というのか、もしくはやりたい放題やるためにちょっとお金をかけ過ぎた学芸会というか、とにかくそんな作品でした。

くだらないと見もせずに闇雲に “B級映画” とレッテルを貼りたがる向きもあるかもしれませんが、パロデイ映画は作り手が思い切り楽しめたのなら “作った者勝ち” で、それを見て笑えたのならば “楽しんだ者勝ち” だとボクは思います。
限られた中で制作し、それを見た僅かな人たちが分かち合う楽しみ-。
そんな風に書くと、それはそれでけっこう立派で貴重なエンターテインメントなのではないかと思えたりもするのですがいかがでしょう。



ところで、なぜボクがこの映画を見ようと思ったのかという理由のひとつに、こんな楽しんでいるような作り手の中のひとりに、知り合いがいたからというのがあります。
今回は珍しくポスターやタイトルロールでも名前がどーんと表示されているのですが、自らを “売れてない役者” と称する知り合いの、黒田浩史さんがこの作品に「編集長」役として出演しているのです。
ひょんなことで知り合った彼は、一昨年は「梅ちゃん先生」(NHK)にちょい役で出て、昨年は「最高の離婚」(フジテレビ)でレギュラーとして瑛太氏と共演し、また「半沢直樹」(TBS)の第1話では、堺雅人氏演じる主人公の半沢直樹に「さっきから都合のいいことばっかり書いてんじゃないぞ記録!」と怒鳴りつけられる “記録係” 役など、ホントは話題になった作品にもたくさん出ている、実に必要不可欠な超脇役さんなのです。
そして本作ではついに今話題の壇蜜氏との共演!(まあ、壇蜜さんとの共演シーンはないのですが…)。
この作品でもいかにもこんな人いそうだなと思わせる軽い編集長を演じていましたが、そんなスクリーンの中にいる彼もまた楽しんで作っている人たちの中のひとりなのだと、ボクにはちょっと羨ましい気持ちでスクリーンを見つめた作品でもあったのです。

映画 『地球防衛未亡人』
河崎監督のサインと、矢住大臣役のなべやかん氏のサイン。
そして右下に、水性ペンで書いたせいで消えかかっている黒田さんのサインが…


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Re: 焼酎学生さま

ボクの別の知り合いにも、映画やドラマのエキストラやCMへの出演の仕事をしている人がいました。
自動車保険のCMに出演しているのですが、放映されるたびに幾許かの収入があるそうですね。
楽しめる上に、わずかながらでもお金になるなんて、ちょっと魅力ですが、願わくば映画のエンドロールに名前を残すことができればなんて、ボクがそんなささやかな夢だけで充分だと思っています。

No title

ボクのかつての友人(その後病死)で、中堅会社の取締役現役中に、映画のエキストラやテレビCMに出演して楽しんでる人がいましたよ。
人生それぞれが楽しめれば良いのだと思います。
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