ダイジョブですかぁ?

昼食にパンを2個、コンビニで購入。
「いらっしゃませぇ~」
レジにはいつも日本語が多少アヤしい、中国人とおぼしきパートのおばちゃん。
手際良くバーコードをスキャンさせながら、こう訊いてきました。
「アタタメは、ダイジョブですかぁ?」
「…あー、だいじょぶです」
ボクがそう答える間におばちゃんは手際よくパンをひとつひとつ手提げ袋に詰め込んでいきます。
その間にボクは電子マネーで支払いをする旨を告げました。
「パスモでお願いします」
「あ~い、パスモですね~」
てきぱきとした立ち振る舞いとは対照的に、言葉づかいは緩く柔らかいおばちゃん。
パン2個と小さなウェットティッシュを入れたビニール手提げの取っ手を揃えてボクの方に差し出しながら、こう、ひとこと。
「レシートは、ダイジョブですかぁ?」
「…あー、ダイジョブです」
ボクが手提げを受け取りながらそう答えると、おばちゃんは軽く頭を下げながらこういってボクを送り出しました。
「あぃがとうござましたぁ。またお越しくださませぇ」

…まあ、こんなのがコンビニでの日常のやりとりで、実際のところは特に記憶に残る話でもなんでもないのですが、今日はなぜか「ダイジョブですかぁ?」という表現に引っかかってしまいました。
「アタタメは、ダイジョブですかぁ?」に「レシートは、ダイジョブですかぁ?」
いったい、何が “大丈夫” なのだ?
何がどうだから、なにゆえに “大丈夫” なのだ?
そもそも、“大丈夫” ってこういうシーンで使う言葉なんですか?


「大丈夫」という言葉。
中国から日本に伝わってきた時点では「立派な男性」を意味する言葉だったそうです。
(「大」は “立派な” の意、「丈」は中国の周尺で約1.7m、「夫」は “男性” の意)
そこから “非常に強い” や “非常にしっかりしている” などの意味に派生し、やがて “間違いない” や “確かだ” という意味へと変化して、さらに期待の意味も含まれるようになって今日のような使い方になりました、と。

「大丈夫」をネットで検索したら、「語源由来辞典」というサイトにこのような語源から今に至る変化が書かれていました。

また、三省堂『スーパー大辞林』には以下の通りに説明されています。

  一: 立派な男子。
  二:(1)危険や心配のないさま。まちがいがないさま
    (2)きわめて丈夫であるさま。非常にしっかりしているさま
  三: まちがいなく。たしかに。きっと。

こちらもやはり「立派な男子」。(笑
まあそれは別としても、“間違いない” や “確かに” でもちょっとしっくり来ませんね。

そこでふと思いついて英語ではなんというのか調べてみました。
アルク『英辞郎 on the WEB』

  no problem 〔インターネット上ではNO PROB / NPと略されることがある〕

「ノー・プロブレム」=「問題ない」

「アタタメは、ダイジョブですかぁ?」
「ハイ、問題ありません」
「レシートは、ダイジョブですかぁ?」
「ハイ、問題ありません」

大丈夫=No ploblem

これならば、うまくはまります。
英語に置き換えるとすんなり理解できる今どきの日本語といったところでしょうか。
「日本語は、ダイジョブですかぁ?」
「ハイ、問題ありません!」

関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

Re: 焼酎学生さま

「女丈夫」。
日常会話では耳にしたことはありませんが、小説ではときどき目にする言葉ですね。
“じょじょうふ” と読むことを改めて知りました。

いわゆる “肝っ玉母さん” のことですね。

No title

「ダイジョブ」の言葉を、大阪住まいのころはよく耳にしていました。
I.Zさんの解説を読んでいて連想したのは「女丈夫」でした。
最新記事
最新コメント
プロフィール

I.Z.

Author:I.Z.
I.Z.と書いてイーズィーと読みます。
こまめというわけにはいきませんが、ちょっとしたことを書き記してみます。

最新トラックバック
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ClockLink

サイトの訪問者数:
現在の閲覧者数: