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映画 『マッキー』

《ものがたり》
建設会社の社長スディープ(スディープ)は、気に入らない奴は殺すという手口で大金を荒稼ぎする強欲な野心家。しかもセクシーなちょい悪オーラで女性を次々とモノにする無類の女好き。
一方、お調子者の貧乏青年ジャニ(ナーニ)は、向かいの家に住んでいる美人のピンドゥ(サマンサ・ルス・プラブ)に2年前から片思い中。ジャニはあの手この手でアピールを続けているが、会話すらろくにしてもらえない。しかしピンドゥも、内心ではジャニのことを想っていた。

ある日、ピンドゥは建設会社の社長スディープと出会う。
ひと目でピンドゥの美しさに魅了されたスディープだったが、ピンドゥがジャニに惹かれていて自分のことなど目に入っていないことに気づく。
逆恨みを買ってしまったジャニはスディープに誘拐され、殺されてしまう…。
ところが不思議な力によって、死んだジャニの魂はなんと一匹のハエに生まれ変わった!
ハエになったジャニは愛するピンドゥを守るため、憎きスディープに復讐するため、小さな体で人間との戦いに挑む!
果たしてちっぽけなハエの愛は極悪人に打ち勝つことができるのか?



映画 『マッキー』


またしてもインドから見事な作品がやってきました。
この映画の主人公は一匹の “ハエ”。
そのハエが、生まれ変わる前の自分を殺したばかりか、愛する女性ピンドゥに迫る悪人スディープに復讐を挑むために、あらゆる策を講じていきます。
たった一匹のハエ。
しかし、ハエは蚊や蜂と違って針や毒を持っているわけではありません。
全力で体当りしても人間には痛くも痒くもありません。
そんな無力さを知ったところから、知恵を働かせてスディープに反撃を仕掛けていく様子が痛快で、抱腹絶倒の連続です。

ハエの映像は全てがGC。
その完成度の高さは、CG技術が世界最高水準とも言われているインドならではの出色で、アメリカのピクサーなどに引けをとらない完成度です。
そしてそのハエが全てCGということになれば、その共演者たちはハエがいることを仮定した演技をしなければならないわけですが、これがまた全て迫真。
バカバカしく荒唐無稽でハチャメチャなストーリーですが、意外にも脚本がとてもしっかりできていることや、出演者たちの確かな演技、画面全体に六角形のエンボスをかけたような複眼を持つハエの視界をイメージさせる映像や小さなハエと大きな人間の差を表すどアップの映像など考えられた演出や明快な画像など、その全てがぎゅっと詰め込まれた抜群の娯楽大作となっています。

ここのところ、踊りや歌のシーンがふんだんに盛り込まれていた従来のインド映画の形式にとらわれない、新しいインド映画が多く作られるようになってきたそうですが、この作品もそんな一本なのでしょう。
アメリカの映画産業の中心地「ハリウッド(Hollywood)」になぞらえて、インド映画はその中心地ムンバイの旧地名ボンベイから「ボリウッド(Bollywood)」と呼ばれたりしています。
しかし、この 『マッキー』 は、インド南西部の町ハイデラバードを中心とするテルグ語圏で作られた一本。
アクションやバイオレンス作品が多いというテルグ語圏の映画は、テルグ(Telugu)から「トリウッド(Tollywood)」とも呼ばれているそうです。

ところで、タイトルの 『マッキー(Makkhi)』 は、ヒンディー語で “ハエ” のこと。
テルグ語では “ハエ” は “Eega” というようで、実際にはその 『Eega』 がこの作品の原題。
“Eega” をどう発音するのかはわかりませんが、“エエガ” という映画、ですか?。

いかにもインド映画らしい華やかな歌と踊りに淡く甘酸っぱい純情シーンもしっかり盛り込まれていますが、奇想天外なアイディアがふんだんに飛び出してくることで、観客には全く気を抜ける間がありません。
また、ボクがインド映画でハマってしまう秘かなツボにとても速いテンポで繰り出されるトボけた小ネタのコントがあるのですが、この作品でも実に絶妙なタイミングでポンッ! と繰り出されてくるのです。
…いやぁ、どこを切っても実に見事な作品でした。

“見事”という言葉の本来の意味は、「見るべき価値のあることがら」なのだとか。
これは文字通り、見るべき価値のある一本です。





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Re: 焼酎学生さま

ご近所で上映されるかどうかが心配なところですが、これから上映館が増えていくと思いますので、ぜひご覧になってください。

身の回りのあらゆることを忘れることのできるひとときです。

観にゆきます

素敵な映画をご紹介いただく都度、観たいと思っても観ていない僕ですが、この「マッキー」は観にゆきます。
武器を持たないハエの知恵も楽しめそうです。
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こまめというわけにはいきませんが、ちょっとしたことを書き記してみます。

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