東京上野に 「福田美蘭展」 を見に行く

東京・上野、東京都美術館に、福田美蘭(ふくだみらん)の展覧会を見に行ってきました。

「福田美蘭」展


まず始めに、洋画家、黒田清輝の名作 「湖畔」 のアングルを右と上に広げて湖(箱根・芦ノ湖)の様子を描き出した作品が飾られています。
続いて、本物の象牙で作られたファーストフードのマドラーにスプーン、911のあとブッシュ大統領に話しかけるイエス・キリストに、ダヴィンチの作品のモデルを務める合間に休憩中のモナリザ。葛飾北斎の浮世絵、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が左右反転して印刷された作品に、噴火後の富士山など…。

「絶対好いから」と薦められて見に来た展覧会。
ボクは作品を見始めた当初は、パロディ作品の展覧会なのだと思っていました。
しかし、添えられた作者本人の手による説明を読みながら作品を一点一点見進めるうちに、これは揶揄や批判、風刺といったネガティブな意味合いを持つ “パロディ” ではなく、むしろオリジナルの作家以上にそのシーンにこだわり、考え抜いた作品を作りだした作家なのだということに思い至りました。

些細なことにでも興味を抱き、とことん考え抜いて作品化していく-
そうして生み出された作品は、単なる絵画ばかりでなく、写真や印刷、市販品を集めて作り上げた作品から冷蔵庫をキャンバスにした作品まで実に多種多彩で、楽しい展覧会でした。

床に広げられた洋画。
土足で作品に載って楽しんでくださいという作品なのですが、意外にもこれが足を踏み出せないものでした。
訊けば、意外にも踏み出せないのが男性で、女性は平気で上に載るのだとか。
へぇ~、そういうものかなぁ…。

すぐ隣の会場ではこの月曜日まで 『【特別展】ルーヴル美術館展—地中海 四千年のものがたり—』 が開催されていましたが、ルーブルのあとにこの展覧会にも訪れた人が、「これは、ルーブルなんか吹っ飛んじゃうわね」と感嘆していたとか。
なんだかわかる気がします。
真摯な眼差し・姿勢から発せられる情熱が込められた作品の数々。
パロディではなく、むしろよりいっそう真っ直ぐに見つめて突き詰めた結果に、大いに感銘を受けた展覧会でした。

「福田美蘭」展

「福田美蘭」展
一部の作品は写真撮影が可能になっていました


東京都美術館 展覧会ホームページ
福田美蘭展
2013年7月23日(火)~9月29日(日)


関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

Re: 焼酎学生さま

あ、ちょうど好いタイミングでしたね
美術鑑賞と音楽鑑賞の夕べ
芸術の秋を満喫してきてください

No title

明日27日に東京都美術館へ行こうと思います。
たまたまその夜は東京文化会館ゆきなのです。
最新記事
最新コメント
プロフィール

I.Z.

Author:I.Z.
I.Z.と書いてイーズィーと読みます。
こまめというわけにはいきませんが、ちょっとしたことを書き記してみます。

最新トラックバック
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ClockLink

サイトの訪問者数:
現在の閲覧者数: