“江戸優り” 下総・佐原に小江戸を見に行く…その7

佐原の街を南北に貫いて利根川に流れ込む、小野川。
「お江戸見たけりゃ佐原へござれ 佐原本町江戸まさり」
江戸時代、水運でこの川の両岸を中心に街が発展し、その反映ぶりはこんな戯れ歌でも詠われるほどだったのだそうです。

ここからのつづき



佐原 小野川 樋橋付近


小野川散策の中心は、伊能忠敬旧宅の前に架かる、「樋橋 (とよはし)」
木製の欄干が好い雰囲気を醸す、歩行者用の橋です。

もともとは江戸時代にかけられた農業用水用の樋(とい)。
上流で堰き止めた農業用水を、この川を越えた地域にも送水するために小野川の上を樋で渡し、やがてその樋を人も渡るようになったので、人も渡れる水道橋にしたのが、この樋橋です。

佐原 小野川 樋橋


農業用水ですから常時送水されているわけではなかったのでしょう。
送水される時には大樋でも足りないほどの水量が流れ込み、樋から大量の水が小野川にあふれ出たのだそうですが、いつの日かその音から 「ジャージャー橋」 と呼ばれるようになりました。

佐原 小野川 樋橋


橋は昭和期にコンクリート製に造りかえられたそうですが、平成4年(1992年)に観光用に現在の橋に造りかえられました。
その際、かつてのジャージャー橋のイメージを再現すべく、橋から水が流れ落ちるような仕掛けを組み込んだのだそうです。

午前9時から午後5時までの間、30分間隔で5分程、橋からの落水する様子や音を楽しむことができますが、この音が持つ人とのかかわり、音が生み出された発祥などが評価されて、環境省選定の 「日本の音風景100選」のひとつに選ばれています。

札幌の時計台の鐘の音や和歌山県那智勝浦町の那智滝(なちのたき)の轟音、京都の竹林のさざめきや沖縄のエイサーなど、日本全国で地域のシンボルとなっているさまざまな「音」と肩を並べる、ジャージャー橋。
さあ、水が落ち始めましたよ。

佐原 小野川 樋橋


もともとは同じ小野川の水だったものが上流で用水に分けられ、この樋橋であふれ出た水だけが小野川に戻ります。

佐原 小野川 樋橋

佐原 小野川 樋橋


この橋が見てみたくて、ボクは佐原まで来たのです。
しばし、陽光に輝く水のカーテンと、その奏でる音を楽しみました。


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Re: 焼酎学生さま

ボクはこの佐原の街の、伊能忠敬でもなく祭りでもない、古い街並みとこのジャージャー橋に魅力を感じて訪れてみたのでした。
次の青春18きっぷで、ぜひ。
お薦めです。

No title

伊能忠敬旧宅(非公開かな)やジャージャー橋。ますます行きたくなった佐原の街です。
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