映画 『インターミッション』

舞台は取り壊しが決まった銀座の古い名画座。支配人のクミコ(秋吉久美子)とスーパー年の差カップルのダンナ・ショウタ(染谷将太)は、ちょっとイラだちながらその最後の日を待っている。ところが! そんな劇場に押し寄せるのは、地震と放射能の心配で毎日モヤモヤしている、けっこうアブないお客さんたち。映画の休憩時間ごとにスパークするお客さんたちの物語は、ついにクミコをあるとんでもない決意に向かわせる……!

映画 『インターミッション』 公式サイトより

映画 『インターミッション』 公式サイト


映画 『インターミッション』


終戦記念日の今日、あるひとつの “終わり” に捧げられた映画を見に行ってきました。
映画 『インターミッション』 は、1967年に「銀座地球座」、翌年に「銀座名画座」としてオープンして、今年3月31日に閉館した「銀座シネパトス」の、クロージングにあたり捧げられた異色作です。

いわゆる新作のロードショー上映ではなく、独立系の洋画の上映や独自の特集などを組んで目立たぬ名作を上映してきた「銀座シネパトス」を舞台に、そこに客として集う人々が幕間の座席で対話するという形でいろいろなエピソードを披露する短篇集のような構成で、最後にはそれら全ての話をまとめるかごとくのエンディングが用意されています。
最初から最後まで映画館のスクリーンから客席を眺めているようなアングルというのも、ちょっと奇異な感じのする作品。
(映画は、こういう “見たことのない景色”を見せてくれる楽しさもあるのです)
各個人の物語を集めたような作品ですので散らかった印象は否めないのですが、映画の作品そのものだけでなく、それらを選り好みせず平等に上映してきた映画館への感謝の気持ち、そして震災の影響で否応なしに閉館せざるを得なくなった無念さなどが、きちんと伝わってくる作品でした。

この作品は、なんとか “名画座” で見ず知らずの人たちと即かず離れずの距離を保ちながら観たいものだと思っていたのですが、幸いにもボクの知る限り最もその “名画座” のイメージに近い映画館で上映されているということを知って、今日、横浜の「シネマ・ジャック&ベティ」まで見に行った次第です。

シネマ ジャック&ベティ


明日までの上映ですが、今日はなんとラッキーなことに予定外の監督による舞台あいさつが!
出演者たちが役柄としてしゃべっている台詞なのか俳優として自らのエピソードをアドリブ的に織り交ぜながらしゃべっているのか判然としなかった台詞は実は全て脚本に書かれていてその通りにしゃべったものであるとか、撮影はたった5日間でおこなわれたとか、しかし出演者たちの異常なほどの盛り上がりで撮影は全て順調におこなわれたなどという話を聴くことができ、画面上から伝わってきた作り手が楽しんでいる気配が、監督のお話から熱意と映画館への感謝の表れであると裏付けられました。



映画に携わる人たちへの讃歌と感謝の一作品でした。


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Re: 焼酎学生さま

この映画は、映画 「言の葉の庭」を見に行った時に、映画館のロビーに置かれたテレビで上映されていた予告編を見て知りました。
その小さな画面の中に 大野しげひさ氏 の姿を久しぶりに見かけて、それで映画の情報を調べてみたというわけでした。

「少年H」ですか…。
「河童が覗いた」シリーズの妹尾河童氏が書いた原作を初めて読んだのは、間もなく2000年を迎えようとしている時だったでしょうか。
珍しく、ずいぶん時を経てからの映画化ですね。
そうですね、「少年H」も映画化されたんですね…。

No title

映画情報にうといボクですから、これは題名すら知りませんでした。
「風立ちぬ」をパスして、代わりに「少年H」は必ず観るつもりです。
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