魚はなに見て跳ねる?

運河


東京港に接するとある運河。
こういう日暮れの時間帯を釣りの言葉で、“夕まずめ” というのだそうです。

湿度の抑えられた気持ちの好い夕方です。
近くに釣り人もいましたが、海にも接する汽水域のこの辺りではどんな魚が釣れるのでしょう。

水面を眺めていたら、ときどき魚がぴょんと水中から跳ね出ることがあることに気がつきました。
水切りの石のように連続して跳ねる魚もいます。

Rising fish
Rising fish made a big splash


魚はなぜ跳ねる?
魚は鳥を目指すのか? はたまた魚はかつて鳥だったのか?

夕まずめは、魚たちの捕食時間でもあります。
大きな魚に追われた小魚が水面近くまで逃げてきた時、それは小魚にとっては逃げ場を失ったようなもの。
崖の上からエイヤッと飛び降りるのと同じように、魚は水上に跳ね上がるのだそうです。
空中に出ることは、魚たちにとっては呼吸が維持できないリスクがあるだけでなく、その瞬間を狙う鳥に捕獲されてしまうという危険性もはらんでいます。
その一方で、着水した時に発せられる音を捕食者(この場合は大きな魚)が嫌っているため、追っ手を遠ざける効果もあるそうです。
さらには、小魚自身の皮膚に付着した寄生虫を排除する効果もあるのだとか。

意を決して水上に跳ね上がる魚は、追い詰められた冒険者でもあるようですね。
火傷を覚悟の上で温浴を試した人類史上最初のひとりに思いを馳せてしまいました。

なかなかカメラでは捉えられない跳ねる魚の種類はわかりませんでしたが、なんでもボラは、跳ねた小魚の引き起こした音にびっくりして自ら跳ねることがあるのだとか。
Wikipediaには競艇場で跳び上がったボラが競艇選手に直撃して失神させた例があると書かれていました。

夕まずめ、魚はなに見て跳ねる?
東に雲の流れた暮れなずむ空には、きれいな三日月が浮かんでいました。

空に三日月


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Re: 焼酎学生さま

「まずめ」「まずめどき」は、日の出、日の入り前後の薄明かりの状態をさす言葉だということ、ボクもごく最近知りました。
釣り用語とのことでしたが、川釣り趣味の知人に訊いてみたところ、知らないとのことでした。海釣りの言葉なのかも知れません。

釣果の塩焼き、ひとしおの味なのでしょうね。
釣りの経験はありませんが、さかな好きのボクにはとても魅力的に映ります。

No title

「夕まずめ」という表現を初めて知りました。
魚が跳ね上がることの観察と思考。面白いです。
僕もうんと若かったころは、防波堤でのハゼ釣りを楽しんでいました。塩焼きの味が忘れられません。
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