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映画 『東京家族』


2012年5月、瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、子供たちに会うために東京へやってきた。郊外で開業医を営む長男の幸一の家に、美容院を経営する長女の滋子、舞台美術の仕事をしている次男の昌次も集まり、家族は久しぶりに顔を合わせる。最初は互いを思いやるが、のんびりした生活を送ってきた両親と、都会で生きる子供たちとでは生活のリズムが違いすぎて、少しずつ溝ができていく。そんななか周吉は同郷の友人を訪ね、断っていた酒を飲み過ぎて周囲に迷惑をかけてしまう。一方、とみこは将来が心配な昌次のアパートを訪ね、結婚を約束した紀子を紹介される。翌朝、とみこは上機嫌で幸一の家に戻って来るが、突然倒れてしまう─。

つれない子供たちの態度に、仕方ないと思いながらも、淋しさを抱く父と母。親を気にかけながらも仕事に追われる長男と長女、いくつになっても口うるさい父親につい反抗してしまう次男。大切なのに煩わしい。誰よりも近いはずなのに、時々遠くに感じてしまう。そんな、どの年代のどんな人が見ても、「そうそう、うちもそう」と思わず共感してしまう─。
これは、あなたと、あなたの家族の物語です。

~映画 『東京家族』 公式サイト より~


映画 『東京家族』 公式サイト


映画 『東京家族』


山田洋次監督が、名匠・小津安二郎監督へのオマージュとして映画 『東京物語』 をリメイクした作品で、山田監督の監督生活50周年記念作品。
低い位置にカメラを固定した構図の画面や、複数の登場人物が重複してセリフを言わないこと、人物がカメラに向かってしゃべることなど、「小津調」と呼ばれる手法で撮られた映像は、小津作品をきちんと見た記憶のないボクにはとても新鮮に映りました。
現代が舞台のわりには昭和っぽい言葉遣いのセリフ回しなどは、オマージュ作品故のことなのだと思いますし、初めて“小津作品”を見ている気分にもなって、ボクにはあまり違和感はありませんでした。

1953年に公開された 『東京物語』 ではきっと戦前・戦中を引きずった戦後、あるいは大正を引きずった昭和が描かれていたと思いますが、この 『東京家族』 では、東日本大震災とそれに伴う原発事故を経た今の東京が舞台でありながら昭和を引きずった平成の様子が描かれています。

小津安二郎+山田洋次だからなのか、昭和を引きずった平成だからなのか、初めて観る映画ながら上映中は常になんだか懐かしさに包まれているような気分がしていて、どこかかつて観たことのある映像という印象です。
誰もがそう感じているのか、ほぼ満席の映画館の中には、スリルやサスペンスにドキドキしたりギャグの連発に大笑いするようなことこそありませんでしたが、人物のふとした仕草に笑い声が起きたり、悲しいシーンではそこここで涙を流し鼻をすする音が聞こえてくるという、みんなで大衆映画を楽しんだむかしの銀幕の前の風景がありました。

“ニッポンの大衆映画” の極み、堪能してきました。





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Re: 焼酎学生さま

ボクたちの世代は寅さんはテレビでよく見る機会があったのですが、小津安二郎作品をテレビで見かける機会はほとんどありませんでした。
そんな中、たまたま中学時代に小津作品を観た友人が、原節子さんに一目惚れしていましたっけ。(笑

どうなんでしょうね。
退屈するんでしょうかね?
かく言う山田洋次監督も、最初の頃には小津監督作品をつまらないと批判していたようです。
良さがわかるまで時間がかかる映画というのもあるようですね。

思い出の名作

小津安二郎監督は、世界の映画界にその名を馳せました。
現今の映画やテレビドラマとは別世界の雰囲気描写を、僕はとても好きでした。
そして原節子や笠智衆との名コンビ(?)ぶり。
「東京物語」「晩春」など、今の人たちの多くは見て退屈するでしょう。

Re: yuusuke320さま

今一度自分の記事を読んで改めて気づいたのですが、家族付き合いのヘタなボクは、この作品を観ている時に息子目線になって両親のことなど思いもしませんでした。

目の前にいる人がどうなのかばかりが気になり、友情やつながりに涙したりもするのですが、どうにも「家族だから…」という部分では心の琴線には触れないようです。

…でも純粋に涙を流せる映画でした。

オイラは行かない。

多分、息子目線で両親を考えたはず。
でも、オイラは30過ぎても今時のプーする息子二人に呆れるやら戸惑うやらコモゴモの家族です。
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