映画 『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』

《ものがたり》
高級リゾートホテルで暮らすために、インドにやってきたイギリス人男女7人。
彼らを待っていたのは、ボロホテルと異文化の洗礼だった-

40年間連れ添った夫を亡くし、イヴリン(ジュディ・デンチ)は途方に暮れていた。何から何まで夫に頼りきっていた彼女は、多額の負債があることすら知らなかった。返済のために家を売ることにしたイヴリンは、一緒に暮らそうという息子の誘いを断り、インドの高級リゾートホテルでの一人暮らしを決意する。
“マリーゴールド・ホテルで、穏やかで心地よい日々を--”。

~映画『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』 公式サイト より~



映画『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』 公式サイト


映画 『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』


老後の資金を確保して悠々自適な引退生活を送ることを、“ハッピー・リタイアメント”というのだそうです。しかし、実際にそんな生活を送れる人など少ないというのが実情で、それは日本に限った話ではありません。
この映画に登場するイギリスの男女7人も、そういった一般的な人たちです。

彼らがなぜインドを選んだのかというところはあまり詳しく取り上げていませんが、インドは物価も安いのでイギリスではムリだけど“ハッピー・リタイアメント”の日々を送ろうと思って実際にインドの地に降り立ったのだろうと思います。
かつてインドを植民地支配していた歴史のあるイギリスの場合、旧宗主国として身分階級は上級として扱われると思われますので、日本人やアメリカ人がインドを選ぶのとは若干ニュアンスが違うところがあるのかもしれませんが、ともあれ、人生の黄昏をインドで穏やかに過ごそうとした7人でしたが、カルチャーショックやらなにやらで、実際にはなかなかうまくいきません。
インドまでやって来ても、キビしい余生はキビしいままなのです。
でも、お互い助け合ったり新しいことに挑戦したり行動し始めることで、再び人生が楽しいものになっていく-

超高齢化社会に突入して高齢者たちが今後どうやって生きていくかを考えなければならないのはイギリスも日本も同じこと。
保守的でなかなか自分のスタイルを変えようとしないイギリス人たちは意外にも日本人と考え方が似ているので、彼らへの感情移入は容易で、また純粋で真っ直ぐなインド人の若いホテルのオーナーにもかつての自分自身が重ねやすく、そういう視点で見ていると、映画の中には人生のヒントになるようなことがいくつも散りばめられていることに気がつきます。

若かった日に戻ろうというわけではありません。
今の自分であり続けながら、今を幸せに過ごしてちょっと先を素敵にすることに努力する。
それが本当の“ハッピー・リタイアメント”ということでしょう。
-そういう風にリセットしましょ。

先を眺めれば漠然とした靄が晴れないような見通しに気分が滅入るのは、今の世の中、高齢者だけでなくボクの年代も含めて誰もが同じだと思います。
でも、そんな時に人生の先輩たちからなんだかちょっと背中を押されたような、勇気づけられたような気分になって映画館から出てきたのでした。

心の奥底の部分が見たがっていた映画、そんな作品を見てきました。




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Re: 焼酎学生さま

うわぁ、やっぱり寝込まれていらっしゃいましたか、それも5日間も…。
ちょうど今、ボクの職場周りでもインフルエンザが猛威をふるっています。
ご自愛いただきたいと思います。

吾妻山公園。立春も過ぎてとても魅力的に映りますが、今週末はまだ寒そうですし、自粛が最善の策かも知れませんね。

立春です、春スタートです

大変ご心配をおかけしてしまいました。
5日間ものベッド暮らしは初体験でした。やはり歳ですね。
早咲き菜の花満開の吾妻山公園(標高136m:二宮町)へ、今週行く予定なのですが自粛になりそうです。
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