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阪急伊丹線 に 「阪急顔」 を見に行く

鉄道ファンの間には、「阪急顔」という言葉があります。
わかりやすくいうと、形式や製造時期が異なっても阪急電車の“顔”、つまり正面のデザインといえば押し並べてこういうものだというイメージのこと。
今現役の電車でいえば、こんな ↓ 具合です。

阪急7000系 阪急8000系
阪急6300系 『京とれいん』 阪急3100系


栗色の車体で、オデコに2灯の前照灯。
全面の中央にステンレスの額縁で飾られた貫通路があって、側面の窓ガラスと同じ高さのフロントガラスはアルミフレーム。
フロントガラス上に行き先と種別を表示させる窓が左右にあり、下の部分には内側に優等列車を知らせる通過標識灯と外側には尾灯。そしてそれと同じ高さの貫通扉部分には車号表記。

ですが、一般的に「阪急顔」といえば、一世代前の1970年代までに製造され、今現在はその数を徐々に減らしつつある、ちょっと懐かしい車輌の正面イメージを示します。
そしてボクもそんな、なくなりつつある「阪急顔」に会いに、この正月3日に阪急伊丹線に乗りに行ってきたというわけです。

阪急塚口駅 阪急伊丹線 塚口駅から始まる半径60mの急カーブ


阪急伊丹線は、神戸線の塚口駅を起点に途中2駅を挟んで伊丹駅までの総延長3.1kmの短距離支線です。
塚口の駅に降り立ったら、さっそく「阪急顔」の3100系電車が待ち構えておりました。

阪急3100系 「阪急顔」


ボクが子供のころに初めて図鑑で見た阪急電車、カミさんの実家に初めて訪問する時に西宮北口駅から乗った今津線の電車も、一時期住んでいた吹田の千里山駅に来る千里線の一部の電車も、この顔でした。
通過標識灯と尾灯はオデコの両脇にあり、行き先表示は板式(「サボ」といいます)。
実にシンプルでありながら、スマートでシック。

この3100系電車は兄弟車種の3000系と同じく1964年に製造が始まって、1969年までに40両(3000系は114両)が作られたのだそうです。
以降、当初はなかった冷房装置の搭載などの改造を受け、1982年からは長編成化に対応させる改造などと合わせて、今時の「阪急顔」にする“整形手術”を施された車輌も登場しました。
伊丹線では日中は4両編成の電車2本が10分間隔のパターンで走っているのですが、この日は改造前と改造後の姿が交互にやってくるようになっていました。

阪急3100系 改造後


伊丹駅には、朝夕の混雑時に増発して3本の運用にするための1編成が留置されていましたが、この編成も改造後の姿の3100系でした。

阪急3100系 改造後(左)と未改造(右)


写真を切り貼りして、なんちゃってパノラマ写真。
ムリして改造前と改造後の車輌を1枚に納めてみました。

この伊丹駅は、18年前の1995年1月17日の早朝、阪神淡路大震災によって高架線だった駅舎が倒壊。
この日と同様に、留置されていた3100系電車の仲間が巻き添えで廃車になりました。

伊丹駅は、その後3年10ヶ月をかけて再建。
今は地上5階、地下1階の6層建ての駅ビルの3階部分から電車が発着しています。

阪急伊丹駅
南側から望む阪急伊丹駅
阪急伊丹駅北側 バスターミナルと駅ビルREITA(リータ)
阪急伊丹駅 各種表彰証
阪急伊丹駅前 復興記念碑


サービスの改善だけでなく、安全性の向上なども含めて、大手私鉄では車輌の寿命に余裕を残しながらも、早めに引退廃車となることが一般的です。
地方の私鉄に譲渡されて第2の活躍をする車輌も少なくありませんが、なぜか阪急の最近の電車は系列の能勢電鉄以外に譲渡される例はなく、板サボの「阪急顔」は引退=廃車という流れを歩んでいます。
しかし、この車両をはじめ、残る未改造の「阪急顔」の車両たちの完全引退という発表があったわけではありません。
まだここ伊丹線や箕面(みのお)線でも活躍していますので、まだしばらくはその姿を見ることが可能です。

かつて大阪万博の脚としても活躍した、懐かしの「阪急顔」の最後のグループから、今年初めての“鉄分補給”させてもらいました。

阪急3100系 「阪急顔」


《1月20日追記》
この記事を書いた1月19日に、今回取り上げた「3159-3610-2079-3109」の4両編成1本が運用を離れ、廃車のために回送されたとの情報が入りました。
最後の活躍の記録が、残せたようです。


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Re: 焼酎学生さま

阪急顔、大好きなんですよ。
阪急には、京都線、宝塚線、神戸線の3大本線の他に甲陽線や箕面線など、まだまだ興味深い路線がいっぱいあります。
乗れた機会にまたレポートします。

昆陽池(こやいけ)といえば、一昨年だったか近辺に大きなショッピングセンターができたようで、カミさんがお義母さんに連れられて西宮側から何回か買い物にいったようです。
そのうちボクも一回行ってみようと思っています。
昆陽池に浮かぶ日本列島の形をした島も見てみたいですし。

Re: yuusuke320さま

仕事始めから忙しい日々が続いていたので、ようやく伊丹線の話をアップすることができてちょっとホッとしています。
期せずして、そんな日に3159Fが廃車になってしまうとは…。

国鉄書体ですか?
鉄道趣味誌でも研究発表を見たことがないというのにですか?
う~ん…。

阪急顔いいですねえ

僕も鉄道話は大好きで、じっくり読ませてもらいました。
大阪人の僕が大阪を離れた最後の地は、阪急石橋橋西方ですから、阪急伊丹駅とは5キロ足らずの距離だと思います。
昆陽池へは遠出の散歩を年間何回もしていました。なつかしい。
新旧車両比較のパノラマ写真、よく出来ていますね。

おはようございます。

週末・週頭ブロガー復活か?
相変わらず丁寧親切微細なレポートに感心しております。
そこでお願いがあります。 
「国鉄書体」なる文字がありますがレポートアップを書いてくだされー
テキトーじじぃではまとめきれませんでしたもので・・・・・
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