東京駅赤レンガ駅舎に巨大映像ショーを見に行く

1914年の開業に合わせて皇居の真正面に建設された東京駅丸の内口駅舎は、日本人の設計による鉄筋レンガ造りの3階建てでした。
それが、1945年5月25日の東京大空襲で破壊され、2年後に応急処置的に規模を縮小して復元されて以来、半世紀以上もそのままだったのだそうです。
その姿を子どものころから慣れ親しんできたボクには、それはそれで素敵な“完成品”だったのですが、1999年に開業当初の姿に復元することが決まり、2007年から続けられてきた工事がついに完了。
10月1日のグランドオープンを前に今日9月22日(土)と明日23日(日)の2日間、記念イベントとして、その赤レンガをスクリーンにプロジェクターによる映像ショー「TOKYO STATION VISION」が開催されました。

10分間の作品を午後8時から20分おきに3回投影するということでしたが、ボクが丸の内北口に到着した午後7時20分頃には、駅前に設けられた観覧エリアだけでなく、駅前広場の向こう正面にある丸ビルや新丸ビルの前まで、早くもかなりの観客が詰めかけていました。

見物しやすそうな場所まで移動したころ、試写なのかそれともあまりに観客が早く集まったため、早めにある程度の人数を裁こうともくろんだのか、予定より30分早く投影が始まりました。あちこちの窓に光が灯り始めました。(これらももちろんプロジェクターからの光ですが…)

TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION


南北に約330mあるという駅舎の中央付近の幅200m×高さ30mをスクリーンとして、46台の高性能プロジェクターを使って映し出しているのだそうです。音もどこからか聞こえてきていました。
10分間の映像は、5人の作家が2分ずつ。
インターバルを置かずに連続で流していますが、音楽で例えるならば転調のような展開効果があって、中だるみなく映像にぐいぐい引き込まれていきます。

北は青森から南は九州・鹿児島まで全国に広がる新幹線網の起点で、旅の原点である東京駅は、一方で丸の内や大手町などビジネスでのターミナルでもあり、また山手線や京浜東北線、中央線などを利用して一日に何万人もが通過する大動脈のポイントでもあります。
駅ゆえに蒸気機関車で力強さや、「線路は続くよどこまでも」を奏でる楽器や駅日常利用者の必須アイテム「Suica」(JR東日本のIC乗車カード)を使った映像では躍動感やリズム、機能性などのイメージが、作家ごとにていねいに表現されていました。

窓や庇など、構造的な凹凸も計算された上で映像が作られています。
つまり、建物の壁面よりも奥に取り付けられている窓との間には、壁面とは直角に設けられた壁面があるわけですが、その部分にはその奥行きを計算した上で見る人に奥行きを感じさせない光を投げかけて違和感を出さないようにしているのだそうです。
そういった部分を中心に前日の試写まで作家さんたちの微調整が続いていたそうですが、その成果は十二分に出ており、みごとでした。

TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION
TOKYO STATION VISION


10分間の映像ショーが終わると、大観衆から暖かい拍手が起こりました。
広い東京駅丸の内口の駅前広場という、ふだんはどちらかというとビジネスライクにてきぱきと無機的に機能している場所から湧き上がった拍手は、ちょっと感動的でした。
明治時代の設計で大正時代に完成した重厚で歴史のある建物としてファンも多い東京駅丸の内口の赤レンガ駅舎は、今回の復元によって長く2階建てだったものが3階建てに復元されました。
周囲には最新の高層ビルが建ち並ぶ中で、3階部分は今や見上げるほどの高さでもありませんが、その存在感は他を圧倒して随一で孤高のもの。
さらに長く愛され続けていくのだろうなと思いながら、午後8時からの予定通りの投影ももう一回見てから、駅をあとにしたのでした。


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またも 東京駅赤レンガ駅舎に巨大映像ショーを見に行く

10月1日の東京駅丸の内口駅舎のグランドオープンを前に、9月22日(土)と23日(日)の2日間にわたっておこなわれた記念イベント、TOKYO STATION VISION。 その映像とはまた違ったプロジェクション

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Re: 太巻きさま

はい、とても素敵な作品でした。
東京もビルの数こそ多いのですが、なかなか前に観衆を集められるような建物はないでしょうから、滅多に見ることのできないイベントだったと思います。

東京で生活をしているボクでも、毎日通過しているわけでもありませんし、東京駅で降りる機会もあまりありませんから、ホント、貴重な体験でした。
東京駅の赤レンガ駅舎に、改めて興味も感じたイベントでした。
グランドオープン後に、また行ってみたいと思います。

No title

素敵な光の祭典。
そんな目で見てしまいましたが、
懐かしいです、東京駅。
今は降りる事も無くなってしまいましたが、
また行ってみたい衝動に駆られました。

良かったですね、見られて。

Re: 焼酎学生さま

はい、素敵でした。
結局、観客が想定より集まりすぎてしまったため、ボクのみた2回の上映だけで終わってしまったようですので、なおさら“良かった”感が増しています。(笑

工事に入る前は丸の内北口で無料のクラシックコンサート「エキコン」などがひんぱんにおこなわれていました。
工事を終えてグランドオープンしたのちには、また「エキコン」も復活するのではないでしょうか。
それに合わせて、見学なさってみてはいかがでしょうか。

Re: yuusuke320さま

ド派手かどうかはわかりませんが、かつてない大規模かつ斬新なショーではありました。
正式には「プロジェクションマッピング」というそうです。

午後8時開始予定より30分早く上映したのは、やはり想定より観客が集まってしまったからのようで、8時からの2回目を上映した後に道路まで人が溢れてしまったため、3回目の上映は中止にしたとのこと。
想定以上の人々が集まったようですね。

「0キロポスト」や、要人暗殺のポイントめぐりなど、東京駅はいろいろ見所がありますね。
赤レンガ駅舎は幅330mとのことでしたが、八重洲口の新幹線ホームはさらに長い400m超級。
歩き回るには準備と覚悟が必要ですよ。(笑

素敵ですね

いいショーをご覧になれましたね。
しばしば都内へ行くのは、ほとんどがコンサートのため、東京駅へはあまり行ってません。
でも新駅舎には多大の興味があり、オープン後には一日かけて見にゆこうと思っています。

日曜、朝。外は雨。

ド派手なショーだったようですね。
白いスクリーンとは趣の異なった投影はみごとだったでしよう。

東京駅に7ヶ所の「0キロポスト」があるのを知って約1年。 写真に撮りたいと思いつつも実行出来てません。 ナンダカンガと先延ばしに後悔反省の日々が続きます。
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