国立競技場に ワールドカップ・サッカー を見に行く (なんと続編 破の章)

 ・国立競技場に ワールドカップ・サッカー を見に行く (前編)
 ・国立競技場に ワールドカップ・サッカー を見に行く (後編)
 ・国立競技場に ワールドカップ・サッカー を見に行く (番外編)
 ・国立競技場に ワールドカップ・サッカー を見に行く (特別編)
 ・国立競技場に ワールドカップ・サッカー を見に行く (続編・序の章)

…からつづくお話。


御大から「序破急」三部作を、とのリクエストがありましたので、今回は「破の章」。

今回の「FIFA U-20女子ワールドカップジャパン2012」で最大の“破”はなんといっても、これまでの5回の大会ではベスト8が最高位だった ヤングなでしこ の3位、銅メダル獲得でしょう。
オリンピックで金メダルを獲った なでしこジャパン の記憶も覚めやらぬうちにその存在感を強烈にアピールした “なでしこ予備軍” たちの活躍。

ヤングなでしこ
ヤングなでしこ


準決勝でドイツに大敗したあとの3位決定戦では、それまでの試合展開とは異なる構成の攻撃の形を導入してきました。
格の差を痛感させられるような完封を経験して、精神的になにかを突破できたのでしょう。
3位決定戦ではナイジェリアより圧倒的に少なかったボール支配率にもかかわらず、わずかなチャンスに高度なプレイを集中させて勝利を呼び込みました。
各国を攪破、撃破してきた中で、彼女たち自身もそれぞれなにかを打破し、結果的に世界中を驚破させました。

-*-


今回の日本開催は、もともと決まっていたウズベキスタンでの設備等が国際基準を満たしていないと判断されたことから、今年の2月に変更されて決定したものでした。
従って、通常は2年ある準備期間が、半年で整えられたのが今回の日本大会でした。
短期間の準備ゆえに熟考よりも閃きが採用されたということもあったのかもしれません。
それに当てはまるかどうかはわかりませんが、チケットがとても安価な設定になっていたことがボクにとっては実に印象的でした。

各会場メインスタンドの指定席(カテゴリー1)を比較すると、グループマッチから準々決勝までの価格が3,000円、準決勝が1,000円高い4,000円、そして3位決定戦と決勝戦の2試合観戦できる最終日のチケットが5,000円と設定。
メインスタンドから見て向こう正面の自由席(カテゴリー2) が、それぞれカテゴリー1より1,000円安い価格、さらにゴール裏の自由席(カテゴリー3) はカテゴリー2よりさらに1,000円安い価格設定。
そればかりか、その価格で当日同じスタジアムでおこなわれる2試合を観戦できることになっていました。
つまり、準々決勝までの試合では、ゴール裏の自由席であれば1,000円で国際公式試合が2試合も楽しめたのです。

さらには、夢を育む意図もあったのでしょう。カテゴリー3に限っては、U-20つまり20歳以下の来場者は、どの試合もワンコイン500円での観戦が可能でした。

チケット


「ワールドカップ」の名を冠した国際大会ながら、これは破格と言えるのではないかと思います。
なんでも日本サッカー協会の見積もりでは3億円から4億円の赤字の収支と踏んでいたそうですが、見積もったとおりの結果でも、全体が順調に進行したことや震災後の国際交流にも貢献したことで、おおむね成功と受け止めているようです。

観戦しての興奮や満足は、決して価格で表すことなどできませんが、そういった機会に接するためのハードルがチケット代なのだとしたら、これは感動に接するチャンスを増やすための破格だったと思います。
かく言うボク自身も、最初に、日本×スイス戦を見に行こうと思い立った理由のひとつが、“1,000円でワールドカップ観戦”という卑小なものでしたから。

FIFA U-20女子ワールドカップジャパン 2012 表彰式
FIFA U-20女子ワールドカップジャパン 2012 表彰式
FIFA U-20女子ワールドカップジャパン 2012 表彰式
FIFA U-20女子ワールドカップジャパン 2012 表彰式


破産寸前の破格が、破竹の勢いの女子サッカーを援護。
結果的に、みんなが破顔一笑で終えられたのではないでしょうか。

…以下、「急の章」につづく?



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Re: yuusuke320さま

御大、こんばんは。
「満面の笑み」とほぼ同義語の「破顔一笑」ですが、一瞬の輝きは「破顔一笑」にあるような気がして、勝利のあとのHappy smileにはこちらの方が好都合と、まとめの言葉に使ってみました。

早速のトラックバック(お題ちょうだい)、拝見させていただきました。
あとでコメント入れておきますね。
http://yuusuke320.blog115.fc2.com/blog-entry-2023.html

御大、参上。

 「破顔一笑」 オイラにはチト縁がない言葉なれど、どこかに使わせていただきます。

Re: 焼酎学生さま

女子に関しては、サッカーは今、野球も抜いた感がありますね。
海外チームでプレーする選手はもうすでにいますし、確かに海外のチームから声がかかってくる日も間近だと思います。

今回のU-20女子ワールドカップでは、新しい芽が確かに育ってきているという層の厚さを実感しました。

女男同権

日本のスポーツが、今や相撲や柔道よりもサッカー隆盛となりました。
女子選手もそのうちに、海外チームからの引き抜きがあるかもしれませんね。
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