箱根・強羅に 大文字焼 を見に行く

箱根登山鉄道 箱根登山鉄道 強羅駅


お盆休み最終日の16日は、箱根方面に出かけて、盆の送り火「大文字焼」を見てきました。
箱根登山鉄道「強羅(ごうら)」駅周辺から温泉旅館の並ぶ早川の作る谷を挟んで東側にそびえる明星ヶ岳(標高924m)。
その山頂付近の山肌に、一辺が約100m四方の「大」の文字を炎で描き出し、先祖の霊を送る。
それが箱根の盆の送り火、「大文字焼」です。

駅や広場周辺に立ち並ぶ縁日の屋台を散策したり、特設ステージでおこなわれているイベントなどを眺めたりしながら日暮れの時刻を待ちます。
この日は天気が良く、わずかな南の風に高層の秋の雲が流れ、標高550mほどの強羅の周辺は暑くなく、からりとした絶好のお祭り日和です。
広場から望む明星ヶ岳の山頂付近はすでに準備が進んでおり、もうあとは暗くなるのを待つだけといった感じ。

明星ヶ岳 明星ヶ岳
明星ヶ岳 明星ヶ岳


都会を離れた山間部は、日が沈んで辺りが暗くなれば、空は星の瞬く漆黒の壁。イベント会場もあとは点火を待つだけとなったら、必要最低限の灯りを残して消灯。
会場内の特設スタジオから放送されている地元地域FMのスピーカーから、準備の状況が刻一刻と伝えられてきます。
晴天といえども、ここはやはり山の上。
全てスタンバイが整っていても、気象と地形と実行本部と山との距離が、確認し合わないと簡単には点火させてくれません。
そして、午後7時半。
現場からのカウントダウンに合わせて花火が打ち上がり、いざ点火です。


大文字焼 点火 大文字焼 点火


直前に燃料を含ませた長さ1.5mほどに揃えた篠竹の束が350、それを80数名で手際よく点火していくのだそうです。
漆黒の中空に、火炎輝く「大」の文字が浮かび上がり、その北側の空に花火が上がり始めました。

大文字焼 大文字焼
大文字焼



それにしても、道路もない急斜面での作業は、明星ヶ岳に限った話ではありませんが、関係者の苦労が忍ばれます。
お盆(盂蘭盆会:うらぼんえ)は、梵語で“逆さ吊り”を意味する“ウランボーナ”が起源なのだとか。
亡くなった祖先があの世で逆さ吊りにされて責められているのを供養するために盂蘭盆会の習慣が始まったと聞きました。
逆さ吊りの責めに比べれば急斜面での作業などなんともないということなのでしょうか。
大文字焼と言えば京都・五山の送り火が有名ですが、どの山でも光ひとつない斜面での準備と、点火後の灼熱の炎との闘いはたいへんなことだろうと思います。
地元、宮城野青年会のみごとな働きで、とてもきれいな大文字焼を見ることができました。

大文字焼と花火
大文字焼と花火
大文字焼と花火
大文字焼と花火


灯りのない山を背景に2,000発の花火との共演も見応えがありました。
時として、花火の煙が大文字を霞ませてしまうこともありましたが、都会や町中では見られない程、くっきりとした花火を楽しむことができました。

花火
花火
花火
花火
花火


翌日は仕事ということもあり、終電の時刻が気になったので、大の文字が燃え尽きるまで眺めているわけにはいかなかったのですが、願わくば全ての火が消える最後まで見ていたかったですね。

花火との共演の間、地面に突き刺した篠竹の束をひっくり返して火勢を保って全部で一時間程。
箱根の山で、幻想的なひとときを楽しんできました。

大文字焼と花火

大文字焼と花火



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Re: 焼酎学生さま

はい、好い夜でした。
なるべく長くいたい、でも終電が…、という具合に、終電とのせめぎ合いでした。
結局、強羅を午後9時2分に出発した電車に乗れたものの、小田原駅でなんと約30分も待たされて、乗り換えの相模大野でも待たされ、自宅に着いた時には日付が変わっておりました。

それでも、好い体験をしました。
また行ってみたいと思っています。

いい夜でしたね

値打ちあるご体験でしたね。きれいな花火と大文字も良く撮れています。
“ウランボーナ”の知識が1つ増えました。
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