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紳士の国のオリンピック

ロンドン五輪 開幕現在開催中の、第30回オリンピック競技大会。
開催前の数日間、テレビでは盛んに ロンドン という街の紹介をしていました。

英国びいき、ロンドンびいきのボクとしては、久しぶりの彼の地の風景が眺められたことがうれしかったですね。
開催間際まで準備に追われているスタッフや街の人々の姿なども映し出されていましたが、強引な開発や居住民の排除などといった前回2008年開催の北京大会の時には耳にしたようなことが、今回は全くなさそうだということも、ボクには好印象に映りました。


北京もロンドンも歴史のある古い都市ですが、中国は2008年も今も近代化に向けた努力が続けられているのに対して、ロンドンは誰もが認める先進国・英国の成熟した首都であるという差はあると思います。
世界初の3回目の開催という先駆者としての誇りもあるでしょう。

実は、その裏側には、北京大会の時にはなかった国際規格が策定されて動き始めたことがあるようです。
ISO 20121 は、環境・社会・経済への影響をバランス良く考慮し、持続可能性のあるイベントマネジメントに適用される国際標準規格で、2005年にオリンピックがロンドンで開催されることが決まった時から策定に向けて動き始めたものです。
オリンピック開催についての国際規格ではなく、あらゆるイベントのマネジメントシステムが対象となっていて、スポーツばかりでなく、博覧会や音楽イベントなどにも適用されていくことになっていくそうで、その策定にはもちろん日本も参加しています。
2014年のFIFAワールドカップ・ブラジル大会や、ロンドンの次に開催される2016年のリオデジャネイロ・オリンピックももちろん適用の予定で、今後は日本国内でおこなわれるイベントも、大きなものから少なくとも意識しなければ開催できないようにもなっていくのでしょう。

そのときどきの国や都市の状況だけを考えて、国の認知度アップや街おこしの起爆剤として開催されるイベント。
しかし、ムリして開催すれば、環境に悪影響が及んだり、特定の人々にしわ寄せが行くこともあるでしょう。そういうムリが生じないように気を配りながら開催していますよ、というのが、この国際規格です。
持続可能性(Sustainability:サステナビリティ)を考慮しているということですから、極端に言えば、4年後にまたロンドンで開催することもできるということです。

これまでイベントがそういった視点から運営されたことはないと思うのですが、今後は主催者がハッピーであれば成功だという考え方は許されなくなってくるのでしょうね。
なんだかいろいろな面で余裕を持って開催されているように見える今回のロンドン・オリンピックですが、その背景には、余裕を持って開催できるようになる仕組みづくりがあったのですね。
さすが、マナーとエチケットの紳士の国です。


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