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「海の日」なので海を見に行く

今日、7月の第3月曜日は国民の祝日「海の日」。
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」日なのだそうです。
海に面する神奈川県に住んでいても、ボクの住む横浜市北部は、やはり海とは無縁。
そこで今日は、海に行ってみようと思って、ちょっとだけ出かけてきました。

開国のまち 浦賀


…ということで、有名なわりにはなぜか地味な、神奈川県三浦半島の 浦賀 へ。
幕末にアメリカのマシュー・ペリー提督率いる海軍艦隊(いわゆる “黒船”)が来航した港です。
また、かつては住友重機械工業浦賀造船所(通称:浦賀ドック)があり、海上自衛隊の艦船の製造や修理がおこなわれていたこともあって、歴史の教科書にも掲載されている街です。
しかし、今は浦賀ドックも閉鎖され、特に大きな漁港というわけでもないので、正直なところ、これといった特徴のない港町になってしまいました。

浦賀港は、東京湾への開口部はそれほど広くないにもかかわらず、南北には約1.5kmと懐が深く、一方で湾の周囲には標高はそれほどないながらも急峻な崖や丘が連なっていて平地は少なく、見るからに閉鎖された一帯です。
そんな環境ですから、湾を隔てた対岸の集落へは、目と鼻の先にあっても懐の深さ故に、簡単に渡ることができない不便さがあったようです。
そこで古くから、渡し船が運行されており、今回はそれに乗りに行こうということにしたわけです。

京急 浦賀 駅 京急 浦賀 駅
水のトンネル 水のトンネル
浦賀ドック 浦賀ドック


京急本線の終点「浦賀」駅で下りた、改札の前が浦賀湾の最深部。
そこから湾の東側に沿って湾の入口方面に向かいます。
閉鎖されたままのドックと急峻な崖に挟まれた県道209号線を進み、ほぼ半分の750mほど来たところで湾側に並ぶ住宅街の間の細い道に入ります。
この道は裏手を走る県道から分かれてきた市道のショートカットです。

徳田屋跡 東船着き場
東船着き場 東船着き場
船着き場


幕末に佐久間象山と吉田松陰が黒船を見物する際に宿泊したという旅籠「徳田屋」、その跡地前に渡し船の乗り場があります。
運航は朝7時から夕方の6時まで。運賃は大人150円他ご覧の通りで、浦賀市内を走る京急バスの初乗り170円よりも低く設定されています。
船着き場に船が来ていないので、乗船ボタンを押して呼び出します。
しかし、ボタンに動作を確認する反応音がないので、全く手応えがなくて本当に呼び出しているのか、ちょっと不安です。

船着き場に出て港内を見ると、御座船風のデザインの小船がこちらに向かってくるのが見えます。
これが渡し船です。

渡し船 「愛宕丸」
渡し船 「愛宕丸」


「風が強いから、早く乗ってくださいネ~」
操舵室からの船長の声が聞こえ、ボクの他、男性ひとりとご婦人ひとりが慌てて乗り込むとさっそく離岸。
いざ、大海原へ!

渡し船 出航!
浦賀港
浦賀港 浦賀港


南からの風が強く、意外と上下動はありますが、さすがに間口の狭い湾内のこと、ほとんど揺れることなく順調に進んでいきます。

沖合


カメラを望遠にして湾から出たところを眺めると、ちょっと臨場感がありますね。帆を閉じたヨットと、漁船やクルーザーがたくさん出ています。
海釣り、なんでしょうね。

浦賀港



対岸には、貨物船が並んでいます。
祝日だからなのでしょう、船上には作業員たちの姿はなく、船も人もゆっくり休んでいるようです。
しかし、手前の星春丸はどうなっているのでしょう?
ほとんど沈んでいるように見えるんですけど…。

渡し船

渡し船

渡し船


…などと、きょろきょろしているうちに、渡し船は対岸の船着き場に接岸。
乗船時間は、わずか2分ほどでした。

渡し船 東へ 渡し船 東へ
渡し船 東へ 渡し船 東へ


この渡し船は「浦賀海道」と呼ばれて、横須賀市の市道2073号線という位置づけなのだそうです。
そしてこの船「愛宕丸」は、横須賀市唯一の公営交通。
市道の距離は233m、船の航行距離も233m。
233mを2分ほどということは、時速に直せば7km/h弱ですか。
狭隘路か超巨大交差点を挟んだ一区間を走るバス、といったところでしょうか。
もしかしたら、それより遅いかも。
それでも、最短で5分ぐらいの間隔で出航できる頻発の交通機関です。

道路ですから東西の乗船場には特に名前があるわけではありません。
でも、市営交通なのにどちらの乗り場にも名前がありません。
道路なのに、夜6時から翌朝7時まで閉鎖されます。
しかも、12時から午後1時まで昼休みがあります。
しかし、公共交通と考えれば、朝一番の便から最終便まであって、スタッフの休憩時間があるのは当たり前のこと。
そんな面白い渡し船に、海の日の今日、乗ってきました。

次の便が到着
次の便が到着


ちなみに、西の船着き場からは、浦賀奉行所が久里浜に向かう際に通った 浦賀道 の面影を残す幕府の御用林を抜けて久里浜側に出るも好いですし、湾に沿って北上、ドック跡の裏を通って再び浦賀駅に出るのも好いでしょう。
また、もう一回東側に戻って、観音崎灯台に昇ってみるのも好いと思います
今日みたいに真夏日でなければ、歩き回ってみることをお薦めします。


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Re: kyさま

こんばんは。
“矢切の渡し”は、千葉県松戸市矢切と東京都葛飾区柴又を結ぶ、江戸川の渡し舟です。
調べてみると、今も全国にはかなりの数の渡し船があるようですね。
kyさんのご近所にも一か所ぐらい、あるのではないでしょうか?
今度、ぜひ調べて、あったら乗ってみてください。

浦賀の海は、風の影響で波こそきつくないものの、水面がけっこう大きく上下していました。
日常ではなかなか体験できない大きなうねり。
長時間だったらきっと船酔いしていたと思いますが、たった2分なので、意識する前にもう対岸。
そういう“たった○分”という油断も、ホントは、自然に対しては許してはいけない時間なのですけど。

梅雨も明けたので、もうしばらくすればまたいつもの水の色に戻ると思いますよ。

Re: yuusuke320さま

浦賀港は意外と見所の多い場所のようですね。
記事の中では写真でちょっと見せているだけの「水のトンネル」はドックに引き込むために掘った約1,000mの地下の工業用水だそうですし、港の東西の岸にその名も“叶神社”があったり、そもそも渡し船だっておなじみの川の渡しではなく、これ、海の渡しなわけですし。

今のように力業で自然を押さえ込むような開発でなく、英知を結集させて自然と人力の妥協点を見いだすような開発が、なんともいいですね。

いつか機会があったら、今度はどぶ板通りに行って見ようと思います。

No title

こんにちわ~
渡し船とはこりゃまたシブいですな~
イイ感じ!!
“矢切りの渡し”とはまた違うんですか・・・!?

海の日か・・・365日一日一日にすべて意味あることで大事なんですね、、
春夏秋冬を生き味わう大切さ、、遠くに忘れ捨て去ってました~
何だかなぁ~(ため息)何やってんだろ自分(苦笑)
のどかで綺麗な穏やかな海の情景が伝わってきます。
こちらは(どちら?)ここ最近、もっのすごい泥水の色の海水で
たぶん大雨の影響でしょうが恐怖さえ感じます。
早く元の色にもどるといいなぁ。。。
いつもお邪魔しちゃってごめんなさい。
どうもありがとうございます。
 

いつもながら。

 浦賀港に渡し船があるなんて、知りませんでした。
 渡しが有ると思えば、横須賀本港と長浦港を直結するために水路を掘ったり、と人智人力ってスゴイですね。

 で、相変わらずオイラの横須賀旅は軍港巡りです。
   http://yuusuke320.blog115.fc2.com/blog-entry-907.html
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