埼玉行田に蓮を見に行く

昨日は、御大からのお誘いで、埼玉県行田(ぎょうだ)市の 古代蓮の里 まで、 を見に行ってきました。
御大と御大旧知の女史 “芙蓉姐さん” (今勝手にボクが命名しました)と3人で、朝6時半過ぎの東京・渋谷をクルマで出発。
三連休初日のゆるゆるとした混雑に巻き込まれながらも、目立った渋滞には遭わずに、午前8時には目的地の 古代蓮の里 に到着。
さっそく、今が盛りと咲き誇る蓮を見てまわりました。

古代蓮の里 古代蓮の里
古代蓮の里 古代蓮の里


1970年代初め、公共施設建設のための造成工事の際に偶然出土した、2000年前のものとも3000年前のものともいわれている蓮の実。
それが発芽して育てられた「古代蓮」(行田蓮)をはじめ、広い園内には世界中から集められた40種類ほどの蓮が揃えられています。
蓮の花は、今がちょうどシーズン。
朝に花を開いて、昼以降は早くも花を閉じてしまうそうなので、連休とはいえ早朝8時といえども、かなりおおぜいの方々が見物に来ていて、多くの人たちがカメラでその見応えのある花々を撮影していました。

古代蓮 古代蓮

白万々 紅万々
カスピカム アメリカ黄蓮
剣舞蓮 誠蓮


蓮の実(種)は皮が厚くて、長期間発芽能力を温存することができるのだとか。
そのため、この古代蓮や千葉県検見川にある遺跡で発掘された2000年前の種の発芽に成功した例(大賀蓮)などがあるのだそうです。
葉の表面には微細な突起を持つ構造物が密集していてその表面の化学的特性によって決して葉は濡れることがなく水は表面張力で玉状になるという性質(ロータス効果)があったり、たった4日しかない開花期間に朝から昼前まで開花したあとは毎日いったん花を閉じるという不思議な特徴などがあるなど、しればなかなか興味の湧く植物です。
蜂の巣に例えられそのむかしは“はちす”と呼ばれていて、それが今の“蓮”に転じたと言われる、花の中心で不思議な存在感を示す花托も印象的で、花が散ったあとの姿は人によってはグロテスクに見え正視に耐えないと感じるものともなっていたりします。

大賀蓮 大賀蓮
ロータス効果 花托


知れば知るほど不思議な蓮、ボクにはちょっとした素朴な疑問もあったりしました。それは…、
蓮(ハス)に、睡蓮(スイレン)に、蓮華(レンゲ)。どう違うの?
睡蓮は、“光の画家”クロード・モネが晩年に200枚も連作したテーマとなった水面に浮かぶ植物で、蓮華は冬期休耕から稲作を再開する前の田圃で育てられて自然肥料となる草花です。

水に浮かんでいるからといって漢字で“水蓮”と書くと勝手にイメージしてしまったのですが、正しくは“睡蓮”。
朝開いて、夜は眠るから“睡”なのだとか。
でも、それは“蓮”でも同じなんですけどね。
睡蓮は葉も花も水面に浮かんでおり、蓮は葉も花も水面から飛び出した空中で開きます。
葉っぱは睡蓮が茎を軸に扇を開いたような形になっていて、扇の両端は結合せずに結果的に一本大きな切り込みがあるのに対して、蓮は茎を中心に盃状に若干へこんだ大きな丸い葉です。
根も、睡蓮はふつうの根っこですが、蓮の根は言わずと知れた“蓮根(レンコン)”で、地下茎としてつながっています。
これらが、蓮と睡蓮の差。

一方の蓮華(または蓮華草)、本名は“ゲンゲ”というのだそうです。
それが、中国から伝わってきた時の漢字表記が“蓮華”だったとのことで、花の形が蓮に似ているからそう書いたのではないかとといった説があるそうですが、まあ、今のところ、全く別物です。
あ、でも、ラーメンや中華そば、炒飯などを注文すると出てくる、陶製のいわばスプーン、あれも「レンゲ」といいますね。
あれは、蓮の花びらに形が似ているからということで名付けられたらしいですね。

古代蓮 古代蓮
古代蓮 古代蓮


「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉があるのだそうですね。
泥水の中から真っ直ぐに屹立する花や葉、ロータス効果で水すら寄せ付けない姿は、確かに、凜として気高く清らかです。
仏教やヒンドゥー教などで聖なるシンボルとして扱われているそうです。
蓮の花にカメラを向ければ、その背後に映り込むのは濁った泥水。そんな中にすっと立ち上がる蓮の花の圧倒的な存在感。

睡蓮と蓮の違いもハッキりせず、これだけ大きな花なら開く時に音がするのでは? と御大が冗談めかして言ったことの真偽のほどを確かめるかといった程度でしか考えていなかったボクでしたが、芙蓉姐さんといっしょに蓮池を見てまわっているうちに、なかなか興味深い花なんだなということがわかってきました。

古代蓮の里 古代蓮の里
古代蓮の里 古代蓮の里


午後から真夏日を記録した埼玉県北部は、朝9時ころでも湿度は高く、池のまわりを歩くだけで、御大も芙蓉姐さんもボクもすっかり汗だく。
そんな溽熱の中にあっても、見る人を惹きつける蓮の花。
その魅力が少なからず理解できたような気持ちになりました。
昼を前に花はゆっくり閉じ始めます。
それは、気温が人間にとっても危険領域に入る前に閉じて、「もうこれ以上この辺にいたら暑くなるから、早く帰りなさい」と促しているようでもあります。
さあ、ボクたちも十分堪能しましたから、ランチを食べてちょっとだけ観光をしてから帰ることにしましょうか。
昼前に、「古代蓮の里」をあとにしたのでした。

ロータス効果
ロータス効果
古代蓮
古代蓮




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Re: 晶さま

あれっ!? 芙蓉さん、「芙蓉」は「フヨウ」と読みますが、ご覧になったこと、なかったのですね。

「芙蓉」は、「蓮」にかけて美女の形容とと、「芙蓉峰」から「富士山」=「不二」という意味で、魅力を最大限、表現したつもりです。
お若いわりにはいろいろなことを知っていると同時に、いろいろなことをしっかりと考えていることに、ボクは感心しておりました。

「芙蓉」だけでなく、またいろいろなこと、お話ししたいですね。
土曜日は、こちらこそ、ありがとうございました。

Re: yuusuke320さま

「芙蓉姐さん」、やっぱりちょっと引っかかりましたね。

「芙蓉」には、ふたつの意味をかけてあります。
ひとつは「蓮」にかけて、美女の形容として。
もうひとつは「芙蓉峰」、つまり「富士山」=「不二」です。

ホントは「姐さん」ではなく「姫」にしたかったのですが、「御大」と「芙蓉姫」って、なんだか語呂が今ひとつな気がして、安直に「姐さん」を選んでしまいました。
でも「姐さん」には、“バイタリティー”があるという意味は込めていたので、まあ、自分なりには最高に表現できたつもりでおりました。
御大からのコメントに正にその表現があったので、ちょっと驚きましたよ。

Re: kyさま

デイトリップ、楽しかったですよ。
で、その記事を読んで、行った気分に浸っていただけるのならば、光栄です。

泥の中から生えてきても汚れたりしないのは、よーく考えてみれば、人間もいっしょです。
一日中田圃の中で作業をしていたからって、農家の皆さん、手足はむしろきれいでしょ?(笑

そうそう、開花の時の音ですね。
すっかり忘れておりましたが、どうやら音はしないようですね。
密閉されたものを開くわけではなくて、あくまで柔らかくたおやかに開いて閉じて開いていくわけですから、極めて無垢な静寂の中でしずしずと進行するのだと思います。
弾けるのではと思っていたボクたちが、アサハカでした。(笑

Re: テラゲン合格!さま

早めの復活、なによりです。

出会いで救われる?
うーん、そうですねぇ…。
多少なりともなにかを変えたいという気持ちがある時に誰かに会った。
そんな時は、自分から発せられたちょっとした信号を相手が無意識でも受け取ってくれて、結果的に「救われた」と感じることは、あるでしょうね。

芙蓉と書かれた人ですけど

芙蓉が読めない晶です。先日はどうもー。貴重な体験&運転ありがとうございました♪ いろいろ食べたわりに太らないで済みました。
yuusuke320おじさんの書いてるコトが思ってたより茶化してないことを書いてたので、「芙蓉」について再びお会いすることがあればお話ししたいですね♪

“芙蓉姐さん” ?

 「芙蓉」の花言葉は「繊細な美」とか「しとやか」だそうですが、「しとやか」と云うより「しなやか&したたか」なる女傑です。
 「姐さん」とか「女傑」とか、と書くとヘソを曲げられそうですがとにかくバイタリティーのある娘ッ子です。

 中国では、ただの「芙蓉」だとハスの花のことを意味するという。 らしいが知っての命名でしょうか?

 「微妙な美しさ」なる花言葉もあり、ピッタリかもね。



 

おはようございます。
そだったんですかーいやいやいや~チャッカリシッカリ!?気の合う皆様で楽しい観光ホントよかったですね!!
素敵な写真、素晴らしい記事を読ませていただき、いつもいつも凄いなぁ~と感動です。そして行ったわけでもないのに十分行った気分!?にひたって大満足(って…また、叱られそう!笑)
蓮は神秘ですよね、、どうしてあんな泥沼からけがれない綺麗な花咲かせるんでしょう…泥ほんとについてないの?少しは汚れてたりなんかしちゃっますよね?またまたまた~アリエヘン←このコメントのがありえん(爆)
で、“音"は聞こえたのでしょうか?ポンとか?‥パカッとか‥!?聞こえたとか聞こえないとか、あるとかないの禅問答じゃない??笑)
ハイ、自宅警備のあとはしっかり外にでてラジオ体操してま~す。(←どこまでもバカヤローです)

人との出会いで・・・

人生と言うのは、
人との出会いで、
救われるのかな!?
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