かわさき柿ワイン 禅寺丸

星宿山 蓮華院 王禅寺は、集落の目抜き通りに面した琴平神社とは異なり、里山を分け入った山懐の静かな場所にある、古くは「東国の高野山」と呼ばれたともいう真言宗豊山派の古刹です。



柿生禅寺丸柿保存会による禅寺丸柿の振興策のひとつとして生み出されたのが、柿のワインでした。
それでなくとももともと栽培本数の少ない禅寺丸柿のこと、広く出回るほどの量は流通せず、そうしたことから1年を通じて売られているものでもないので、ボクも目にしたことはありませんでした。

毎年秋から年末にかけて、川崎周辺のどこかのホームページで紹介されてきているようでしたので、実はボクも昨年の年末近くにあれこれ調べて、とりあえずセレサ川崎農業協同組合や川崎酒販協同組合からの情報にはチェックを入れておりました。
そして暮れのある日、2011年物のワインが発売になったと聞き、里帰りの際の土産にと買い込んできたのでした。

かわさき柿ワイン 禅寺丸これが、かわさき柿ワイン 禅寺丸
飾り気のない柿色の化粧箱に入れられた、いかにも日本の地域振興商品といったラベルが印象的なボトル。

見る限り、白ワインのような色ですね。
(柿色じゃないのか…。当たり前か…)


ふだん酒は飲まないので、ソムリエナイフを何年ぶりかで使って、うやうやしくコルク栓を開けました。
開けたばかりのボトルから漂ってくる甘いほのかな香りなどは、まずは感じられませんでした。
しかし、あえて顔をボトルの口に近づけると、そこはやはりワインですから、静かな中にもお酒独特の芳醇な香りが。
柿の実がなっていても周辺にはほとんど香りがしないような、そんな印象が開けたボトルからも感じられました。

適当なワイングラスがありませんので、色を見てみようと思って、透明のグラスに注いでみました。
さらさらと注がれていく様子は、葡萄で作ったふつうの白ワインと全く変わりません。ちょっと生成りの透明の液体です。

かわさき柿ワイン 禅寺丸

アルコール度数 15度未満。
もともと甘みの強い、いわゆる甘柿だそうですが、そのせいなのでしょうか、柿と聞いてちょっとだけイメージする渋みは全く感じられません。
また、柿は堅かったり渋かったりすることはあっても酸っぱくなることはない果物。見た目はふつうの白ワインに限りなく似ていますが、酸味も全く感じられません

とても口当たりのやさしいワインでした。
お酒の強い人には、これはきっとジュースにしか感じられないでしょう。
柿から作ったワインということは言われなければ気がつかないような、正直なところ、強い個性には欠けるワインだとは思いました。

農協販売店のレジを打つおばちゃんが、「今年(2011年物)は800本しか作らないのよ」とか「1本のワインを作るのに柿が1kg必要なんですよ」と、いろいろなお話しをしてくれました。
味付けの繊細な和食にあうワインなのでしょう。
年末から年始にかけて少量だけ出回るこのワイン。
年末年始の家族へのお土産や節目のごあいさつの際の話題づくりに、年に一本ぐらいの感覚で手に入れて、身の回りの数人で飲んでみるのにちょうど良いワインだと思います。

“B級グルメ”という言葉がありますね。その地域だけで楽しまれている味。
“B級”というとちょっと上から目線な感じがしますが、地域で親しまれていて本当はみんなに知ってもらいたいもの。
今回はそんなものをワインにしてみましたって感じでしたね。
柿のワイン、一回ぐらいはいいですよ。ちょっとお薦めです。
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