“ササラ電車”を見に行く

風が強く、かんかん照りだったと思えば次の瞬間に大雨になっているなど、台風12号の進路からは大きく外れているにもかかわらず、その影響があった今日の関東地方。
そんな中、晴れ間を縫って東京両国「江戸東京博物館」まで“ササラ電車”を見に行ってきました。

江戸東京博物館 東京の交通100年博


“ササラ電車”は、「江戸東京博物館」 で開催中の、都営交通100周年記念特別展 『東京の交通100年博~都電・バス・地下鉄の“いま・むかし”~』 の展示品のうちの目玉のひとつ。都電全盛期の名車 6000形なども展示されているようです。

屋内の企画展示室は撮影禁止なので、一枚も紹介できる写真はありません。
奇跡的に全系統分が揃ったという都電の系統看板など、二度と一堂に会して見ることができそうもない展示品や、相当きれいに保管されている “円太郎バス” など、ファンだけでなくカメラを向けたい展示品が多かっただけに、全てが撮影禁止というのは惜しかったような気がしました。

展示そのものは、路面電車に始まって関東大震災を機に発達した路線バス、路面電車に代わって台頭した地下鉄、試験レベルのみで本格導入はされなかったモノレール、そして最新の新交通システムまで、とてもていねいにわかりやすくまとめられており、勉強になりました。

ササラ電車


目的の “ササラ電車” は、屋外の特設展示場に置かれていました。
“ササラ電車” というのは、こんな車両です。
この展示のために函館市電から借りてきたのだそうですが、車両の前面に取り付けられた “ササラ”、つまり竹製の回転式ブラシが路面に降り積もった雪を吹き飛ばすという、ロータリー式除雪車です。

この “ササラ電車” に改造する前の姿が、東京都交通局(当時は東京市電気局)の「ヨヘロ形」。
函館の大火で保有車両を大量に消失した函館市が東京市から1934(昭和9)年に45両を購入。
この中の数両が “ササラ電車” に改造されて毎冬活躍していて、今回代表してこの車両が76年ぶりに東京に里帰りしたというものなのでした。
すごく小振りな木製の車体。
車内には “ササラ” を回すための大型モーターが据え付けられ、それにつながるチェーンなどアナログなメカが無骨に並んでいます。
その一方で、木造車両ながら車両の裾がちょっと絞ってあるところがなんともお洒落に思えました。

ササラ電車 ササラ電車
ササラ電車 ササラ電車
ササラ電車 ササラ電車


現役車両を遠路はるばる搬送し展示できているのは、この車両が冬にしか使用されない車両であることと、このコンパクトさがあるのだろうと思います。
こんな小さな車両が活躍した結果、今や大都市になった東京がある。
しかし、そんな東京の都市交通の歴史はまだたったの100年。
なかなか勉強になった展示会でした。
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