「谷上」駅のちょっとした心遣い

神戸電鉄「谷上」駅

神戸電鉄有馬線の「谷上(たにがみ)」駅は、北神急行電鉄北神線の終着駅でもあり、神戸電鉄線と北神急行線の乗換駅になっています。
谷上駅 4番線プラットフォーム 谷上駅 3番線プラットフォーム


双方の線路の幅が違うため相互乗り入れはしていないのですが、それ故に北神急行線を利用する者には必ず乗り換えが強要されることになります。

平日朝晩のラッシュ時には異なると思いますが、平日の日中や休日のダイヤでは運行本数がそれほど多くないために、その乗り換え客に対してちょっと便利なサービスがなされています。
それは、お互いの電車が同じプラットフォームの両側で乗り換えができるという、段差のないいわゆるバリアフリーのサービスです。
具体的に説明しましょう。

上り電車①緑色の北神急行線の電車は全て4番線(関西では“4号線”というのでしょうか?)に到着し、折り返して行きます。
そこに神戸電鉄線の上り電車(鈴蘭台・新開地方面行き)が到着します。

谷上駅に到着する上り電車(新開地行き) 谷上駅に到着した上り電車(新開地行き)

上り電車②これは、いつも通り3番線に到着。
電車を降りた乗り換え客は、プラットフォームの反対側の北神急行線の電車に乗り換えます。


上り電車③そして、電車は隣の「箕谷(みのだに)」駅に向けて出発していきます。
上り電車は、まあ、いつも通りの動きですね。


下り電車①サービスの恩恵は下り電車の利用者に向けられています。
鈴蘭台・新開地方面からやってきた電車は、渡り線を通って3番線に入線します。


下り電車②3番線に到着した電車には、北神急行線を降りた乗客が乗り込んできます。


下り電車③そして出発。
渡り線を使って下り線の線路に戻って、三田(さんだ)や有馬温泉を目指します。

谷上駅を離れる下り電車(三田行き) 谷上駅を離れる下り電車(三田行き)


鉄道は、プラットフォームが一本異なるだけで乗り換え客に強いる運動量は大きく違ってきます。
安全を確保した上で隣のプラットフォームまで誘導するには、どうしても階段を利用して線路下をくぐらせるか、電車の上を越えさせるかしなければなりません。

閑散時ならば時間的な余裕が確保できるので、この駅での上り下りのすれ違いを避けるダイヤの設定にして、下り電車も上り線のプラットフォームに使うようにすれば良い。
そうすれば誰もが段差のない平面での乗り換えができる-

とても簡単なことで誰もが便利に利用できるようになる。
ちょっと素敵なサービスだと思います。
神戸電鉄線と北神急行線、ひいては神戸の人たちのサービスに対する考え方に感銘を受けました。
他の鉄道会社でも、真似できそうな駅、あるのではないでしょうか?
関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

Re: yuusuke320さま

特に大がかりな設備投資も要らない“改善”。
優しさの感じられるちょっとした心遣いですよね。

神鉄や北神急行線の場合は、山越えという厳しい条件のせいもあって、高めに設定された運賃は致し方のないところなのかもしれません。
地形やモータリゼーションと闘っているからこその、利用者への優しさなのだと思いました。

やさしいですね。

 「ワレ」の自己主張が強い関西にあって、便利な乗り入れdすね。
 関西は概して運賃が高い、と聞きますが都内近郊をウロウロするオイラには飲み物等の出費もバカになりません。

Re: まんがいんくさま

神鉄も北急も、短距離の運賃が高めに設定されている上に、始発駅やターミナル駅は乗り入れ先の別の会社線ということで、必然的に運賃が高くなりますよね。

運賃が高いから乗らない→利用客が少ないから運賃を安くできない
負のスパイラルが赤字を膨らませている両社ですよね。

神鉄はJRの在来線と同じ幅の線路なので、広軌の北急や阪急、阪神に乗り入れるわけにもいかず…。
なかなかうまくいかないのですが、それでも全線でICOCAが使えるようになっているなど、がんばってはいるのです。
ホント、あの厳しい地形と闘いながら、よくがんばっていると思います、ハイ。

No title

でも・・・どっちも高いんですよねぇ・・・運賃が。

そりゃもう、考えられないくらい高い・・・

神鉄は超狭軌ですからねぇ・・・昔はホントに山岳列車って感じでした。
手で開ける電車もありましたよ。
最新記事
最新コメント
プロフィール

I.Z.

Author:I.Z.
I.Z.と書いてイーズィーと読みます。
こまめというわけにはいきませんが、ちょっとしたことを書き記してみます。

最新トラックバック
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ClockLink

サイトの訪問者数:
現在の閲覧者数: