映画『転々』

幼い頃に両親に捨てられた大学8年生の文哉は、いつの間にか背負った債務の帳消しを条件に、借金取りの男、福原と、吉祥寺から霞ヶ関まで“散歩”に出ることに-。
こんなストーリーの映画です。
テレビ朝日系の人気シリーズ『時効警察』のコンビ、三木聡(脚本・監督)+オダギリジョー(主演)が、この作品でもまたあの独特の、小ネタ満載のクセして(?)ユルい笑いの世界を作り出しています。

三木聡流の“ロードムービー”というわけですが、吉祥寺から霞ヶ関まで向かって歩いているのに、田園調布付近の東横線の線路沿いが出てきたり、谷中(上野桜木)にある「愛玉子(オーギョウチィ)」とおぼしきお店に寄ったりするところなどは、笑って見逃すことにしましょう。
ボクは個人的には中央線沿線にはあまり縁がないと思っていたのですが、それでも吉祥寺や井の頭公園周辺、調布の深大寺周辺など、「あ、ここ知ってる!」な場所がスクリーンに映し出され、観客であるはずのボクたちも充分に散歩を楽しめる構成になっていました。
歩いてつなぐ“ロードムービー”ですから、緊迫したシーンや話の急展開などはありませんが、その分じわりじわりと心に染み込んでくる作品です。判っている結末でも、いよいよ大団円(?)を控えるというシーンではついついホロリとさせられてしまいました。

主演のオダギリジョーもいいのですが、借金取りの男・福原を演じる三浦友和が、なんとも良い味を出しているのが好かったですね。「台風クラブ」(1985年)以降のさえないおじさん役がなんともいえず、好きなんです。
(さえないおじさん役では、ジョン・トラボルタと三浦友和が双璧です…笑)
三浦友和ファンは、なにはともあれ必見です。

昨年の11月10日にロードショーが始まって以来、いまだに上映されていることはちょっと驚きですが、それでも人気が人気を呼んでいることはよくわかります。
一年に一本は、こういった心の温まる映画を観たいと思っています。


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