映画『ネガティブハッピー チェーンソーエッヂ』

制服のズボンを腰の下まで下げて履く今どきの高校生が、ある晩にチェーンソーを持った大男と闘う美少女戦士に出会う-
真夜中の日光江戸村みたいな場所を舞台に昔の任侠映画のようなオープニングからして、なかなか唐突な始まりなのですが、チェーンソー男の登場やら美少女高校生がそれに立ち向かう様子なども、ホント、開演から暫くの間は唐突なことの連続で、笑えるシーンこそあれ、場面設定を理解するまでは主人公の陽介同様、一体なにが起きているのかわからないまま、ぐいぐいと作品に引き込まれていきます。

映画は、地方都市の宿舎から毎日学校に通う男子高校生と、謎めいた女子高生の青春ドラマとして展開していきます。真夜中にふたりがチェーンソー男を待ち受けて闘うシーンを除けば…。
無敵のチェーンソー男と毎晩闘う女子高生と、それを助太刀する主人公の陽介。
そんな荒唐無稽な設定の中にも、やがてチェーンソー男の意味するものがわかってきた時、ボクは原作者の感性に驚かされました。…な、なるほど!

それを書いてしまうと、第5回角川学園小説大賞特別賞に輝いた原作も含めてネタバレになってしまうので控えますが、かつてインターネットの読者投稿をコピーライターの糸井重里氏が監修してまとめた奇書『オトナ語の謎。』の中に書かれていた言葉を思い出したので暗喩として書いておきましょう。
それは「えいやっ」という言葉を説明したひとこと。
“この、わけのわからんかけ声のようなものが、ほんとうに全国のオフィスで使われていることを学生諸君は信じてくれるだろうか?”

根性なしの高校生を演じる市原隼人と浅利陽介、そして彼らの担任を演じる板尾創路が陽介を前に説教ともボヤキとも言えるようなセリフを並べるところが、なんとも好い感じでした。
最後にちょっとだけホロリとさせられるシーンがあったことも、男と男の友情を描く作品の好きなボクにとっては好印象でした。



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