Blue Train passing

今朝の新聞の一面で、ブルートレインが廃止の方向であると報じられていました。利用率が低いことが廃止の理由とのことです。

ボクが中学生だったころにブルートレインのブームが巻き起こりました。
「さくら」「富士」「はやぶさ」「あさかぜ」「みずほ」「出雲」「瀬戸」…。
東京駅から西に向かう寝台特急を狙って、夕方の東京駅にはカメラ小僧たちの姿が毎日ありました。
車庫のある品川方面から回送として東京駅に入ってきたブルートレインは、先頭の機関車を切り離して、反対側の先頭に機関車を付け替える…、そんな一連の作業をカメラに収めようと、小僧たちは一般の利用者の往来を邪魔しながらプラットフォームを駆け回っていたものです。

そんなブルートレインも、新幹線や飛行機に負けて、とうとう引退することになったようです。
ボクはそんなブルートレインに対して、意外と思い入れがありません。
夕方の早い時間に出ても翌日の昼前後にならないと九州の目的地には着かないというダイヤでは、それは確かに新幹線や飛行機には勝てませんし、食堂車なども外されてしまった現在、移動時間に布団に入れるというだけではそれほど魅力も感じられません。寝台料金も決して安くありませんし。
こういった状況だけを考えれば、存続はムリだというのは想像にたやすいものです。

しかし一方では、大阪や上野から札幌に向かう「トワイライトエクスプレス」や「カシオペア」は、豪華列車で行く旅として相変わらず人気が高いと聞いています。
東京発のブルートレインは、ビジネス需要なども目論んでいたわりには、その需要に対して特に策を講じるわけではなかったのが利用者減の主要因なのではないでしょうか。
ダイヤがビジネスにはやや不都合だとしても、それを逆手に取って不都合ながら乗れば得られるようなメリットがあったり、あるいはもうビジネス需要は考えずに「トワイライトエクスプレス」や「カシオペア」のように豪華観光列車にしてしまうか…。
山陽新幹線の開通によって失われてしまったいくつかの優位性を別のもので補完しなかったツケが、この廃止につながったものだと思わざるをえません。今や鉄道ファン的なロマン以外にはなにも魅力はない列車だと思います。
そんなものですから、仕方ありません。

利用者が減ったから廃止しようというのはJRが国鉄ではなく一企業である故の判断だと思います。利用率が悪ければ廃止、それが今どきのビジネスですから。しかしながら、利用者が減っているのを単に“時代”のせいにしてしまうのでは、企業としてあまりに浅薄な考えだと思います。
かつて「看板列車」であったはずのブルートレイン。そんな自社のブランドを没落させてしまった責任は、JRにはあると思います。ブルートレインの廃止は、すなわち、企業のブランド戦略が巧くいかなかったひとつの結果だと、ボクは思うのです。


AUTHOR: 由 DATE: 11/18/2007 12:08:16 一度北国に向かう寝台車に乗ったことがある。
不思議な存在感だったような。
関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

最新記事
最新コメント
プロフィール

I.Z.

Author:I.Z.
I.Z.と書いてイーズィーと読みます。
こまめというわけにはいきませんが、ちょっとしたことを書き記してみます。

最新トラックバック
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ClockLink

サイトの訪問者数:
現在の閲覧者数: