東武亀戸線…その4

上の記事からの続き

電車は広い曳舟駅構内の東の縁をこそこそ進み、やがて線路は単線に。


亀戸線のプラットフォームは、本線の並ぶ構内の片隅にあります。
8両編成の堂々たる伊勢崎線上り電車の脇を、地味な2両編成はわりと素っ気なくプラットフォームに忍び寄ります。


プラットフォームの先端から20mほど線路が延びて、そこで亀戸線の線路は途絶えています。
伊勢崎線との車輌のやりとりは、曳舟駅構内の手前でできる構造になっているので、つながりがないわけではないのですが、それでもぶっきらぼうに途絶えた線路はなんだかちょっと哀愁が漂っていました。


地下鉄半蔵門線で都心方面に戻るために反対側のプラットフォームに移動すると、今乗ってきた亀戸線の電車が出発していきました。
こざっぱりとはしているものの華のない2両編成が、静かに曳舟駅を離れていきます。


伊勢崎線上りプラットフォームの先端に立つと、押上駅近辺の高層ビル群をバックに、浅草に向かう伊勢崎線と地下鉄半蔵門線に乗り入れるためのトンネル、その向こうに同じく地下鉄浅草線のトンネルから駆け上がってきた京成押上線など、たくさんの路線が織りなすダイナミックな鉄道ファン垂涎の風景が広がっていました。
浅草駅以外のターミナルを求めて地下鉄日比谷線と相互乗り入れし、さらに地下鉄半蔵門線とも相互乗り入れをし始めた東武伊勢崎線。
今となっては、浅草と亀戸のツインターミナルにしておいてもよかったのかもしれないと、ボクは思います。
もし東武亀戸線が本線として機能していたら、もしかしたら半蔵門線とは亀戸で乗り入れていたかもしれないですし、亀戸を拠点にした別の文化ができていたのかもしれません。

東武亀戸線の沿線は、東京大空襲などで最も繊細がひどかった地域でもあります。
かつては復旧の脚としても活躍したのだと思います。
鉄道は人々の生活を支える重要な脚です。
本線格になれば便利な脚で、支線格なら不便な脚と言い切れるわけではありませんが、亀戸線はなんだかちょっとそんな栄枯盛衰みたいなものを感じてしまう生活電車でした。
歴史のあるちょっとデカダンスな感じのする下町電車に、皆さんも一度乗ってみませんか?


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