トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団 日本公演

友人のご招待で『トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団 日本公演』を観てきました。
女装した男優たちが「白鳥の湖」などのバレエをパロディにして踊る-
10数年前から、このバレエ団が地元のニューヨークやロンドンなどでも人気になっていることは知っていました。「白鳥の湖」のコスチュームを纏った屈強そうな男性が厚化粧でニカっと笑う広告も、目にしたことがありました。
毛嫌いをするようなことはありませんでしたが、ボクの中では“色物”的な存在として、あまり注目はしていなかったというのが正直なところです。まあ、そもそもバレエ自体、全く知識がありませんでしたから…。

ところがどうでしょう、幕が上がって1~2分で、もうすっかり気に入ってしまいました。
女装やパロディなどといった要素を、ボク自身はどうやら笑いを取るための手段と誤解していたようです。
でも実際はそうではありませんでした。
バレエが貴族の娯楽として広まった結果、今だにハイソでセレブ(こんな言葉は一刻も早く死語になれ!)なイメージで敷居が高い印象がつきまとっていますが、その芸術性の高さ、素晴らしさをより多くの人たちに知ってほしいと1974年に旗揚げされたのが、このトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団なのだそうです。
日本公演ももう23回目とのことで、いや、いらっしゃったようでしたよ、追っかけの方々まで…。
え~、閑話休題。
つま先立ちで華麗に舞う演技はパロディなどではなくバレエに真摯に向かったものであることが、バレエの知識のないボクにもよくわかりましたし、おそらく高度な技術が披露された時などはバレエを実際に踊られた方ならわかるのでしょう、観客の一部から盛大な拍手が沸き起こったりもしていました。
柔らかい動きや繊細な表情、科(しな)をつくったりする演技を見続けていると、それ自体に美しさや素晴らしさを素直に見いだせるようになってきて、それを踊るダンサーたちが全て男性であることなど、ある意味、ホント、どうでもよくなってきます。
バレエって、素晴らしいものなんだ-

そこかしこに盛り込まれている笑わせる要素も、もちろん大きな魅力です。
男性ダンサーが女性ダンサーを持ち上げようとして重そうな様子をみせたり、男性ダンサーが女性ダンサーに持ち上げられたり、優雅なバレエダンスの中にジャズダンスが一瞬盛り込まれていたり…。
バレエなので基本的に踊りだけで、歌やセリフはありません。パントマイムと同様に踊りと表情などの演技だけで、充分に笑えるのです。

ステージ上では、ショパンの「レ・シルフィード」やサン・サーンスの「瀕死の白鳥」、オッフェンバッハの「ゲテ・パリジェンヌ」をアレンジした「ラ・ヴィ・パリジェンヌ」などが演じられましたが、観ていて一番痛感したのは、本家であるオリジナルを知っていればより楽しめただろうということでした。-元ネタがわかっていれば、もっと楽しめただろうに!
まあ、もしバレエに全く縁遠かった人でも、充分に楽しめると思いますよ。
会場でちらほら見かけた子供たちも、よく笑っていましたから。

公演は8月1日まで、南は鹿児島から北は北海道まで全国をまわって行われるとのことです。
世界中で絶賛されているというカッコいい男性たちの演技を観たい方々、あるいはバレエの魅力を知りたいという方々にもお薦めしたいステージでした。皆さんもぜひ。

(最後に改めて、ご招待くださったママさんと、wa!に代わって急遽ごいっしょしていただいたぶぅさんにも、感謝です。サンキュー・ベリーましたぁ!)


AUTHOR: あつべ DATE: 06/10/2007 13:31:01 こんにちは。
これ、聞いたことあります。
きちんとしたバレエだってこと・・

まず少し敷居を低くして
誰でもがその世界を覗いてみれる・知れるように、
ってことなのかな・・・?

私も行ってみたいです。
だいぶ前から気になっています。

・・ってことで 古典落語は最近鑑賞してきましたが
なんでも見てみたい、好奇心だけはつよい私です(^^ゞ
関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

> cookie momさま
カモォ~ンって…、
つま先立ちなんてできないんだけどなぁ…。

ようこそバレエの世界へ
カモォ~ン by 夏木マリ

> 110rinさま
府中芸術の森でみましたか!
そうだよねぇ、もう途中から、性別なんかどうでもよくなっていたからね。
素敵な演技、素晴らしい演技であれば、性別なんか関係なくて…。
歌舞伎といっしょかもしれないですな。
う~ん、今度はバレエでも見に行きましょうか。
その前に、クラシックにもう少し造詣深くなりたいですね。
最新記事
最新コメント
プロフィール

I.Z.

Author:I.Z.
I.Z.と書いてイーズィーと読みます。
こまめというわけにはいきませんが、ちょっとしたことを書き記してみます。

最新トラックバック
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ClockLink

サイトの訪問者数:
現在の閲覧者数: