『Human Audio Sponge 高橋幸宏+坂本龍一+細野晴臣』

Smile Together Projectは、小児がんを中心とした病気に苦しむ子供たちやその家族、経験者に対しての、経済的・精神的支援も含めたトータルケアの必要性を提唱するプロジェクトです。

仕事上でひょんなことから、このプロジェクトを主催する財団法人がんの子供を守る会を知り、昨日はこのプロジェクトの一環で開催されたライブに行ってきました。
『Smile Together Project Special Live 2007 Human Audio Sponge 高橋幸宏+坂本龍一+細野晴臣』

坂本龍一氏はアップル社のインタビューで、「HASと書いて、YMOと読んでくれ。そう読みたい人は読んじゃっていいよって。今はもうそんな感じですね」と語っていますが、まあそんなわけで、つまりはYMOのコンサートです。
演奏も演出もとてもスタイリッシュで、聴き応えのあるモノでした。

それにしても、この歳になってとうとう生で「Rydeen」を聴くとは思ってもみませんでした。
YMOが一世を風靡した1980年代初めを高校生として過ごしたボクにとっては、「Rydeen」は竹の子族が踊るための曲だという印象がとても強くて、校内の片隅に集まった竹の子族に憧れる連中(中には実際に原宿で毎週踊っているヤツらもいたようです)のラジカセからガンガン流れていて、むしろうるさいとくらいに思っていた曲でした。
ある日テレビでYMOのライブの様子を見た時、3人がニコリともしないどころか、演奏中に音楽に合わせて身体を動かすことはもちろん他のメンバーとアイコンタクトを交わすこともなく、ひたすら寡黙に自分の前の楽器とも言いがたい“機械”に向かう姿を見て、なんだか音楽を工業製品にでもしてしまっているような気がして反感すら感じていたのです。

それが、どうしたことでしょう。
25年の時を経て、いろいろなものごとの巡り合わせがあって初めて生で「Rydeen」を耳にした昨日は、不覚にも涙がこぼれそうになったのでした。
青春になにか忘れ物でもしてしまったとでもいうのでしょうか?
高校時代と今とでは気持ちも考え方も大きく変わったとは思いますが、あの当時になにかを忘れてきたつもりはないし、ましてやあのころになんか絶対に戻りたくないとも思っているのに、なぜか「Rydeen」を聴いた途端に感無量になってしまったのでした。

ステージの上ではカッコよく歳を重ねてきたおじさんたちの、相変わらずカッコいいパフォーマンス。それを楽しむ観客の中には明らかにボクと同じ世代のおじさんたちがいて、おそらく当時はこんなではなかったはずの巨躯を狭い座席で動かしながらリズムを刻んだりしています。
とても良いライブでした。

全国で23,000人(1,100人に1人)の子供たちが闘っているという小児がん。そんな小児がんで子供を失った親たちが設立した会の一環として生まれたこのSmile Together Project。
昨日のチャリティーコンサートは、その活動の趣旨に賛同した3人が3年ぶりにおこなったライブとのこと。
我が家のように子供のいない家族でも自分自身が子供だったころを思い出し、あの世代の子供たちが病気と闘っていることを思って、なにかの手助けをしようと思うきっかけになるような、とてもいい機会だったと思います。


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