幕式 行き先表示案内

伊豆箱根鉄道大雄山線 五百羅漢駅

伊豆箱根鉄道大雄山線 五百羅漢(ごひゃくらかん)駅
電車が出発すると上方向に巻き上げられていく幕式の行き先案内表示。
タイマーで動いているのではなく、電車の出発と連動しているとのこと。
そのため、遅延が生じても表示はそのまま。
小田原行きは2番線にしか来ないのに、電車が一本出発するたびに「2番線」の表示まで巻き上げられてまた次の「2番線」という表示が下から上ってくるのはご愛敬。
平日と土曜休日といったダイヤの差はなく毎日同じ時刻に電車がやって来て出発していく大雄山線。上に巻き上げられた一日分の幕は、終電後に下に巻き戻されて翌日の始発に備えるのだと聞きました。
パタパタ変わる反転フラップ式を経て今はフルカラーLED式が主流になっている中での、この幕式の行き先案内表示。
故障してしまってももはや部品の交換は利かないのだそうで、「動かなくなったら取り替えるしかないんですよ」と、駅職員さんは案内表示を愛おしそうに見つめながら話してくれました。
大雄山線全12駅の中でここ五百羅漢駅と和田河原(わだがはら)駅のふた駅にだけ、設置されています。

Blacked-out

Blacked-out traffic light

三色の灯火を失ってから早十数年
でも今だプラットホームの先で運転席を向く
雨の日の今日、カメラを向けたら
フルカラーのはずなのにモノクロの写真が撮れた

2017.10.21 JR京浜東北線 田町駅

今宵 十五夜

横浜市北部は昨日の天気予報がみごとに外れた
今宵は十五夜
中秋の “迷” 月に、きっとオオカミは吠え疲れてしまうだろう

中秋の “迷” 月


江戸・隅田川を題材にした浮世絵を見に行く

待乳山聖天・本龍院

待乳山聖天・本龍院

気持ちの好い朝を迎えた今日は、昨日の高尾山登山でいまだ重い身体を引きずって、浅草・浅草寺の裏手にある 待乳山聖天・本龍院(まつちやましょうでん・ほんりゅういん)へ。
開催中の院所蔵の浮世絵の展示会と、浅草寺学芸員の方によるギャラリートークを拝聴しに。

待乳山聖天 浮世絵展

幕府から許可を得たら今の値段で500円ぐらいで売られていたという浮世絵版画。
現世(浮世)の様子を描いたものなので “浮世絵” と呼ぶのだそうです。
情報があふれている今どきとは違って、口伝や文字にしたためられた情報がメインの世の中にあって、絵でわかりやすく描かれた情報は、ある意味、今どきのインスタグラムとみたいなイメージなのかも知れませんな。
江戸時代に始まり、版元のプロデュースに基づいて版下を絵師が描き、彫師が版木を作って摺師が摺るという商業的なプロセスを経て広く購入されるという形で成功した商業芸術なのだそうです。

待乳山聖天 浮世絵展 ギャラリートーク

江戸時代から明治初期にかけての浅草界隈は、日本の流行栄華の中心地。
江戸の中でも浅草や隅田川をメインに、周囲に浅草寺や小高い山の待乳山が描かれ、遠景には富士山という絵がたくさん作られました。
院の所蔵するそういった浮世絵が、葛飾北斎の「隅田川両岸一覧」を題材に待乳山や隅田川沿いの名所を紹介する特集と合わせて展示されています。

待乳山聖天 浮世絵展

待乳山聖天 浮世絵展

また、知らなかった世界に脚を踏み入れてしまった気がしました。
興味が尽きません…。

待乳山聖天・本龍院

待乳山聖天・本龍院


あざみ の花

あざみ

今日、高尾山の山頂から小仏城山までの登山道では、あざみの花をよく見かけました。
あざみを見ると、2年前の春に亡くなった大先輩のことを思い出します。

お年の割には考え方が柔軟であった一方で、譲れないものは譲れないと骨っぽいところはさすが昭和ヒトケタと感服してもおりました。
興味を持ったことにはとことん熱中し、愛妻家で、言葉遊びの好きな、洒脱でおしゃれな方でした。
「“米国” って、“米の国” とは日本のことであって、アメリカじゃあない」
そんな風に豪快に語って笑う、父よりひとつ年上の小柄なおじいさんでした。

東急田園都市線に「あざみ野」という駅があると聞いて、「あざみ、見られるんかぁ?」と言っていた大先輩。
なんでも、大阪の大空襲で亡くなったお母さまが、あざみの花が大好きだったのだとか。
とげとげして他を寄せ付けない印象がボクにはなんとなくあった、あざみの花が…。

大先輩が遠逝されてから来春で3年。
ふとした時になぜか思い出して、そのたびに今でもボクの中になにか活力を置いていってくれます。
ここのところちょっと精神的にしんどくて、それを打開したくて今朝ムリして出かけてみた高尾山。
そこで見かけた あざみ の花を通じて、大先輩がまた何かちょっとボクに語りかけてくれた気がしました。

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